●除悪趣菩薩(じょあくしゅぼさつ)
(※画像は「栗田こだわり仏像専門店」さん取扱品
別名を「滅悪趣菩薩」、「破悪趣菩薩」など。
サンスクリット語では「アパーヤジャハ」。
胎蔵界曼荼羅に於いて、その右側に位置して不思議恵菩薩
を中心とする除蓋障院(じょがいしょういん)に座する一尊。
一切衆生の三悪趣(地獄界、餓鬼界、畜生界)へ赴くことに
なるような罪状を滅除する。
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マイナーな菩薩様です。
その御利益は、生きている間はあまり関係しませんので、
そういうのもマイナーな理由かもしれません。
が、
今際の際に於いては大いに関係してくることになります。
釈迦如来の弟子である阿難でさえ、餓鬼道へ落ちそうになった
という話を聞けば、現世に於いて罪を為した心算は無くとも、
地獄界、餓鬼界、畜生界などへ落ちる可能性は皆無ではない
ようですからね・・・・。
(※そのことに関する詳しくは「加持飲食真言」を)
そういう意味では、御真言を覚えておくと良いかも知れません。
・・・まぁでも、人間界より下にあるもう一つ、「阿修羅界」に
関しては言及されてなかったりします・・・。
それをも避けたいならば同じく減罪・滅罪の御利益がある、
で、御利益は上記の通り、「減罪」です。
真言は
「ナウマク・サマンダ・ボダナン・ドボウサナン・
アビユダランジ・サトバダトン・ソワカ」
印は、与願印のようです。