●加持飲食真言(かじおんじきしんごん)

施餓鬼会(せがきえ)の際に唱える真言。

 

 

 

以上です。

 

 

 

 

・・・・・・って、先ずは施餓鬼会の説明をしないと

始まらないですよね。ニヤリ

 

 

 

施餓鬼会(せがきえ)は、施食会(せじきえ)とも

言いまして、あの世で苦しむ餓鬼へ食事を施す法要

ことです。ニコニコ

 

 

 

 

事の起こりは、

釈迦如来の弟子のひとり「阿難」が深夜に一人で瞑想中に

焔口(えんく)」という餓鬼を見ます。

 

 

焔口は痩せ細った身体で、髪は乱れて、喉は針先の

ように細く、口からは火を吐き、鋭い牙と爪を持った

恐ろしい容姿をして阿難に対して、

 

お前の寿命はあと三日で尽き、餓鬼となって私の

ように醜く恐ろしい姿となるであろう

 

と言いました。

 

 

(↓ マウスで描いてみた 焔口の想像図)

 

阿難は驚き、

どうすればその苦難より逃れられるかを問うと、

 

明日、ガンジス川の砂の数にも等しき餓鬼たちへ、

飲食を一石(約180リットル)布施し、また私の為に

仏法僧の三宝を供養すれば、そなたの寿命は延び、

苦難から逃れられるだろう

 

と述べました。

 

 

が、そのような膨大な飲食を用意できるほど財的余裕の

ない阿難は困り果て、お釈迦様に相談しますと、

 

 

心配いらない。加持飲食真言を唱えれば、

ただ一食を供えただけでそれが無量の食物となり、

餓鬼たちを満足させられるだろう

 

と述べられました。

 

 

以上が、施餓鬼会の起源だとされています。ニコニコ

 

 

 

ただし

 

餓鬼に限らず、無縁仏などの子孫から供養されない

御霊に対しても行われるもののようで、基本的に

仏教寺院では必ず行われているようです。

時期に関しては決まった日に行う寺院もあれば、

毎日行う寺院もあるようですが。

 

 

また、一般人も無関係では無いようで、

 

wikiによりますと

中世以降は戦乱や災害などで非業の死を遂げられた

方の法要という向きも出てきたようです。

一般が供物をささげるのは、御先祖様が冥界より

帰って来られるお盆の際になるでしょうかね。照れ

 

 

 

で、

その法要に於ける本尊に五如来があり、広博身如来

妙色身如来甘露王如来宝勝如来離怖畏如来が、

曼荼羅を形成し、それぞれ中央・東・西・南・北に位置します。

 

加持飲食真言の後で、それぞれの如来の真言を

唱えることで、それぞれの御利益が得られるとのこと。

 

 

 

まぁ、五如来の真言はおいおい上げるとしまして、

先ずはその加持飲食真言です。

 

 

ノウマク・サラバタタギヤタ・バロキテイ・

         オン・サンバラ・サンバラ・ウン

 

 

 

御利益は具体的には分からなかったのですが、

減罪」や「徳を積む」ということになるでしょうか。ニコニコ

 

ただ、

御霊の空腹を満たすために少しの供物を無量にするための

真言ですので、供物ありきだとは思いますが。ニヤリ

 

また、その後に続けて唱える五如来の御利益のための、

前置き的な真言だとも言えるかも・・・。えー

 

 

 

印は不明です。 まぁ合掌でよいかと思います。