●甘露王如来(かんろおうにょらい)
(※画像は文化遺産オンラインより)
(※岡山県 金明山長福寺大光院所蔵 「木造阿弥陀如来像」)
無量寿如来の別名。
施餓鬼会(せがきえ)の本尊たる五如来(広博身如来、
甘露王如来、妙色身如来、宝勝如来、離怖畏如来)の
一尊で、西方に位置する。
施餓鬼会では、施食壇の上方に五枚五色の旗が掲げられ、
それぞれ五如来の色を示しているが、甘露王如来は青色の
旗で表される。
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前回のコピペ状態です。
あ、施餓鬼会に関しましては過去記事()をどうぞ。
で、
無量寿如来は阿弥陀如来の別名ですね。
じゃあ、まどろっこしいことしないで、
甘露王如来=阿弥陀如来でいいじゃないか、
と思うところですが、施餓鬼会では一つの供物を無量に
増やすという目的がありますので、そこらへんの都合が
あるのではないでしょうか・・・分かりやすさとか色々。
さて、こちらの如来の真言も、加持飲食真言を唱えた後に、
唱えるとその如来の御利益が得られます。
一応、加持飲食真言をもう一度書きますと、
「ノウマク・サラバタタギヤタ・バロキテイ・
オン・サンバラ・サンバラ・ウン」 です。
その後に甘露王如来の真言を唱えて得られる御利益は、
「仏様の教えが心身に注がれ、
無上の悦びを得られる」
というものです。
・・・なんか怪しい物質が体内に注がれてるような・・・・
ややもすれば危険ドラッグ的なものを連想してしまいそうな
そんな印象さえ受ける内容ですが・・・・
当然そんなわけはありません。
甘露王の「甘露」とは、
古代インドに於いて、苦悩を取り除いて不老長寿にし、死者をも
復活させるという危険ドラッグより怪しい飲み物のことです。
ですので、
実際の御利益は、甘露の効果と同様であると考えてよいと
思います(流石に死者は行き返らないと思いますが・・・)。
その真言ですが、施餓鬼会で用いるものは
「南無甘露王如来(なむかんろおうにょらい)」
それとは別に、
「ナウボ・バギャバテイ・アミリテイ・
アランジャヤ・タタァギャタヤ」
という真言もあります。
印は合掌が無難でしょうが、阿弥陀如来印でもよいかも。