●弥勒菩薩(みろくぼさつ)
(※画像はwikipediaから)
インド名は「マイトレーヤ」。
その語源は友人・味方を意味する「ミトラ」で、
読みを漢字に当て嵌めて「弥勒」とした。
ミトラは古代イランのゾロアスター教の神ミスラの語源であり、
ミスラの派生語であるマイトリーは友情を意味し、
仏教では「慈しみ」を意味する。
釈迦在世の頃、南天竺のバラモン階級の家に生まれた人物。
釈迦より、「私亡きあと56億7千万年後に、この世界の華林園の
龍華樹の下で悟りを得て仏となり、人々を救うであろう」と
予言され、現在は仏教世界の中央にある須弥山(しゅみせん)の
上空にある兜率天(とそつてん)にて修行をしているという。
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56億7千万年後・・・・!
地球に生命が誕生したとされるのが46億年前・・・。
――いやいや、それ以前に太陽の温度は徐々に
上昇しており、28億年後には地球上に生命は
住めないとされてますけども・・・・。
ただ、どうやら、5億6千7百万年後だったのが
後代に書き換わったみたいです。
とはいえ、太陽系が消滅するのがほぼ56億年後
らしいので、あながち間違いでもないのかも。
ともあれ、どの宗派の経典でも弥勒降臨後の世界は
素晴らしい世界と書かれてあるようですが。
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日本に於いて山岳信仰の歴史は古いが、
平安時代に末法の世の到来(つまり世界の終わり)が
しばしば言われるようになり、
山の頂上を弥勒浄土と見なすようになった。
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――とも、あります。
・・・世界終末論って1000年近く昔からあったんですねぇ・・・。
まぁ、2500年前に孔子が、不まじめな若者たちを見て
「世も末だ」と言ったともされるので、いつの時代も
あまり変わらないのかも知れないですな。
さて、弥勒菩薩の御利益ですが、
死後に弥勒のいる兜率天に生まれ変わることができ、
56億7千万年後に弥勒と共に人間界へ生まれ変われるとのこと。
・・・人間界に生まれ変わることが確約される
ということのようです。
お釈迦様の後継者なので、同じく
現世での御利益は無いということです・・・。
ただ、人は六道のどこへ生まれ変わるかわからないので、
罪を為した人は人間界へ転生すべく
「滅罪」の御利益は得られるようです。
真言は
「オン・マイタレイヤ・ソワカ」
印は不空羂索観音の印と同じです。
唱えて頂けている動画。
次回より、明王編の予定。