●道祖神 (どうそしん / どうぞじん)
日本の民俗信仰に於ける神。
集落の外れ、街道の境や辻などに石碑や石像の形で
置かれ、災厄が郷内に入って来るのを阻止する目的や
子孫繁栄、旅行者の安全祈願の神として崇められた。
黄泉の国と現世の境を護る道返しの神、「賽坐黄泉戸
大神(さやりますよみどのおおかみ)」が始まりとされる。
今昔物語では道祖神を「サイノカミ」と読ませたことから、
防災守護の「賽の神」と同神とする説、猿田彦命と
天鈿女命(アメノウズメノミコト)との夫婦神とする説、
旅神の「手向の神」とする説などがあり、これが複合的に
習合していったものと考えられる。
飽くまで一地方神であり、石で造られているという以外に
形に共通項はないが、男女の神が一対になったものが多い。
但し、黄泉の国と現世の境を護ることから地蔵菩薩像が、
また旅神ということから馬頭観音像が道祖神として祀られて
いる場合もある。
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道祖神――と言っても、昨今は見掛けることは稀でしょう。
辛うじて、近年でも設置されているお地蔵さまの道祖神くらい
ではないでしょうか。
子孫繁栄を祈願する目的もあり、夫婦岩なども道祖神に
含まれます。
ですので、小林市の陰陽石も道祖神に含まれます。
小林の陰陽石は遥か昔からその形状から、「夫婦和合」・
「子授け」の御利益があるとされております。
延いて言えば「子孫繁栄」の御利益と言えるので、一般的な
道祖神の目的にも適ってますね。
ただ、陰陽石の男岩の近くに小さな陰陽石神社というのが
あるのですが、祠に祀られてるのは石の神ではなく、
皇産霊神(ムスビノカミ)だったりします。
まぁ、皇産霊神も子孫繁栄の神ですけど、陰陽石の道祖神
としての立場は・・・とは思ってしまいます。
で、
これまで陰陽石の女岩の方は見れずじまいでしたが、
お盆休みということもあり、本日は門も解放されており、
見ることが叶いました。
色々ネタの宝庫で、たくさん写真を撮って来よう!
――としたのですが、まさかのデジカメの充電切れ・・・。
まぁ、メインは道祖神たる陰陽石ですのでいいのですが・・・。
男岩、横からのアングル。
これは別の日に撮ったものですけどね。
よく見ると、右の上部にスズメバチが巣をつくってますね。
全国的に増えてるらしいですね・・・ウチも車庫 兼 物置の
天井の内部へヒメスズメバチに巣を作られてます。
処理のしようも無いのと、大人しい方のスズメバチなので放って
おいてますが・・・。
それはさておき、
男岩を右にしながらお寺の門を潜りまして、小さな売店の横を
抜けると、砂利の敷かれた広場に出ました。
その左側、何故か石のコレクションが・・・。
陰陽石と石繋がりという事で置かれたのでしょうか。
パワーストーンにも興味が出てきている私、なんかテンション上がり
写真に撮りました。
えぇ、そのせいですとも、充電きれたのは・・・。
掲載してないだけで、他の石も複数枚撮りましたし。
そこの右側には、鬼子母神堂がありました。
「夫婦和合」・「子授け」の御利益がある天部ですので納得ですね。
ちゃんと拝んできました。
もちろん、鬼子母神さまは天部なので、柏手は打っていません。
写真の右端の丸みを帯びた木目調。
これは男性の〇〇〇の形した丸太でして、これに跨ると
特定の方面に対して色々な効果があるのだそう。
是非とも写真に撮りたかったのですが、充電切れが悔やまれます・・・。
お堂の前には、正に「道祖神」たる石像がありました。
てっぺんの部分は、まぁ御愛嬌ということで・・・。
ともあれ、肝心の陰陽石ですが、
正面からの絵が撮れません・・・。
でも広場からはこれが精一杯でした。
wikipediaにあるような写真はどこから撮ったのでしょう・・・・。
ともあれ、男岩が乗ってる岩の左側の斜面部分が女岩です。
ちゃんと見たい方はwikiの写真でご確認いただきたく。
さて、道祖神の御利益ですが、
各地方の各道祖神ごとに微妙に異なりそうですけど、
「家内安全」・「無病息災」・「五穀豊穣」・「厄除け」・
「旅の安全(交通安全)」・「敬愛和合」・「安産」・「子授け」
などは共通していることでしょう。
真言もちゃんとありまして、
「オン・サゲイ・サメイ・ウン・ハッタ」
印は、
小指を絡めて、親指の爪の部分を握り込み、こんな感じで。