19尊目。

 

●地蔵菩薩

(※画像は文化遺産オンラインより)

(長野県上伊那郡辰野町の七蔵寺所蔵「木造地蔵菩薩座像」)

インド名は「クシティガルバ」。訳すると『大地の母(蔵)』。

無限のものを蔵する大地の母胎という意味になる。

釈迦入滅から弥勒菩薩が世を救うため現れるとされる

56億7000万年後までの間、六道全ての人々を救い

悟りの世界に導くのを担っているとされる。

 

地獄を支配する十人の王を支配する者であるとか、

閻魔大王が姿を変えたものだともされる。

日本では平安時代から信仰を集めた。

水子や夭折した子供を救世する菩薩として、

また、道や辻(交差点)に置かれて

災いが入ってくるのを防ぐ道祖神とされた例が多い。

 

阿弥陀如来のときにも書きましたが、

人の生存率が跳ね上がったのは、1928年(昭和3年)に

ペニシリンが発見され抗生物質が誕生してからのこと。

日本では無事に成人を迎えられたのは全体の2/3とも

されてましたから、信仰を集めたのは「むべなるかな」

と思います・・・。ショボーン

だからこそ、医学の発達した今に感謝ですな。笑い泣き

 

 

また、人は死後に六道の何れかに行くとされ、

この六つの辻に壇陀(金剛願)、宝珠(金剛宝)、宝印(金剛悲)、

持地(金剛幢)、除蓋障(予天賀)、日光(放光王)の六つの地蔵が立ち、

死者を救うとして「六地蔵信仰」が戦国時代頃に盛んとなり、

六地蔵塔が建てられている。

 

六地蔵塔、地元にも2つ存在します。

 

天文10年(1541年)建立のもの。ちゃんと道の辻に置かれてあります。

北原・伊東連合軍が、北郷軍に大敗を喫した際のもので、

北原氏により建立されたのが1つ。

六体のお地蔵さんではないの?

と思われるかもですが、

「笠」と呼ばれる部分の下に「龕部(がんぶ)」という

六面の部分が見えると思いますが、その一面一面に

お地蔵さまが一尊ずつ彫られているのが六地蔵塔です。

 

 

次いで、天文19年(1550年)建立のもの。

昔は道の辻だったのでしょうか、現在はほぼ畦道の脇です。

仔細は碑文が一部読めなくなっており不明。

この塔は変わっていて、一面ずつにお地蔵さんと

それ以外の何かしらの像(何であるかは不明)が彫られています。

 

 

六地蔵塔は九州を中心に多いとwikiにはありますが

実際のところはわかりませんでした。

ただ、調べてみると佐賀県が結構多く残っているっぽいです。

しかも寺社の中にある場合が圧倒的。

鹿児島県や我が宮崎県は寺社にあるケースはほぼなく、

また九州南部は廃仏毀釈の影響が顕著でしたので、

或いは破壊されたものもあるのかも・・・。真顔

 

 

さて、

地蔵菩薩の御利益はというと、

無病息災」、「五穀豊穣」、「交通安全」、「敬愛和合」、「立身出世」、

水子祈願」、「安産」、「子授け」、「子供守護」、「先祖菩提」、

戦勝祈願」、「悪人調伏」、「地中に埋蔵されたものを発見する」など

たくさんあります。 信仰を集める筈ですな。照れ

最後のヤツとか、タイムカプセル探しとかに最適です。チュー

徳川埋蔵金 捜しにもいいかも知れませんね(あれば、の話ですけど)口笛

 

また、

一度でも地蔵菩薩に手を合わせると身代わりとなって

地獄の苦しみから救うとされる。

 

自分は小学生の頃、登下校時に道にあるお地蔵さまを悉く拝んで

帰宅していたのですが、地獄の苦しみから救われてきたとは

言い切れないまでも、大病や大事故には遭わずに済んでいます。

救って頂けているのかも知れませんです――感謝。照れ

真言は

オン・カカカ・ビサンマエイ・ソワカ

 

この真言をひたすら7万回唱えると大金持ちになれるのだとか。

 

前回のブログで書いた通り、

十一面観音の真言を1,000回唱えた際に約25分かかりました。

真言の長さはほぼ同じなので、

7万回なら29時間と15分強かかる計算に・・・。滝汗

分けたらダメかどうかは本に書かれてませんが、

ひたすら」とあるのでたぶん・・・。笑い泣き

 

印は、准胝観音の印と同じです。

 

唱えて頂けている動画。