●金毘羅権現(こんぴらごんげん)
(※画像はwikipediaより)
香川県の琴平町「象頭山」は現・金刀比羅宮
(ことひらぐう)に鎮座する神で、山岳信仰と修験道の
習合した神。
『全讃岐史』には「大宝元年10月10日、一竿の幡が
空から降り来り、那珂郡榎井(現・琴平町)に落ち。
その地を象頭山と名付ける。そこへ祠を立て霊徳
四方に達す。金毘羅神の初めなり」とある。
元はワニに似た姿態を持つインドの川の神「クベーラ」
ともされるが、八幡神と同じ幡の神ともされ仔細は不明。
仏教では薬師如来を信仰する者を守護する十二神将の
一尊として、クベーラの音の読みから「宮毘羅大将
(くびらだいしょう)」と称して(『妙見神呪経』での名は
「丁亥従神」)、干支は「亥」、本地仏は弥勒菩薩。
海上を見下ろす位置に祀られることから、航海の安全や
豊漁の神としても崇められる。
==============================================
金毘羅権現というと、「こんぴらふねふね」という歌を
思い出す方もいらっしゃるかと。
自分も歌は聞いたことありましたが、今回調べて始めて
香川民謡だということを知りました。
芸者さんの御座敷遊びにも使われてますが、元は
江戸時代に権現の信者が象頭山へ行くための定期船が
設けられ、その港々の花柳界で参拝客相手に歌われた
歌のようです。
御存知ないという方はこちらの動画を。 ↓
御利益は
「金運上昇」・「商売繁盛」・「農業守護」・「航海安全」・「豊漁」・
「雨乞い」・「所願成就」
ほぼほぼ豊穣系ばかりですね。
宮毘羅大将としての御利益は
薬師如来の眷属なので、薬師様と同じご利益があり、更に
「衆生に衣服を与える」というのがあるのだとか。
真言は
「オン・ヒラヒラコンピラ・コンテイ・ソワカ」
宮毘羅大将としての真言は
「オン・クビラヤ・ソワカ」
祝詞もあります。そちらは「金毘羅神祓」をご覧ください。
印は、一見して愛宕権現の印に近いですが、
立てた薬指と小指以外は全部内側にしまい込みます。