この物語は【SOPHIA追憶の花】ソフィの旅の続編です
この物語は千年続く吸血種と人間との間に起こった
血で血を洗う血の戦争の時代の末期での出来事
桜子「私ってつくづく絵が苦手だよな~
あーあ男子が羨ましいよ剣術指南ってさ
科目の選択位出来れば良いのにな」
「じゃあ僕と代わってくれよ」
「え?ちょっとキャメリアここは女子の実習室よ?
何勝手に入って来てんのよ!!」
キャメ「剣術何~んて野蛮な事は僕には合わないや
僕はこうして絵を描いてる方が性に合ってるよ」
「だから何で勝手に実習室に入って絵を描いてるんだよ?!
人の話を聞けっつの!」
》ボカ!!《
キャメ「何殴るんだよ!!」
桜子「あんたが人の話を聞かないからだよ!!」
》どんがらガッシャン《
凛々「痛たたた…、転んだ…また転んでしまった~」
美月「どうしたのですか?
標部凛々(シルベ リリ)君? 遅刻ですよ?」
凛々「済みません
妹が居なくなったと家から連絡が有りまして
妹のチカを探してるんですが…見ませんでしたか?」
美月「妹さんって標部千歌(シルベチカ)さん?」
凛々「そうです
最近体調を崩していて
医者には家で安静にする様にと言われて居るのですが…」
美月「桜子さん貴女の家は標辺君の家の近くよね
何か知りませんか?」
桜子「そう謂えば最近シルベチカの事見掛け無いな~
なあキャメリアは何か知ってるか?
って居ないし
こう云う時に限って役に立たないポンコツなんだよな〜」
》ハクション!!《
キャメリア「何だか寒気がする
昨日、寒空で寝てしまったからな~」
僕は学校が居辛くてエスケープしてしまった
勿論スケッチブックを持ってね
僕はただ自由に絵が描きたいだけなんだ
誰にも邪魔されたくないだけさ
秘密の花園に行くと歌が聴こえて来た
先客か…
でも美しい歌声だな
そう思って気付かれない距離で歌を聴いていたら歌が途中で途切れた
どうしたんだ?
酷い咳をしてる
「大丈夫か?」
僕は心配して声を掛けた
すると歌声の主が僕の顔を見た瞬間抱き着いてきた
「キャメリア会いたかった」
歌の主は隣の家の【シルベチカ】こと標部千歌だったのだ
キャメ「シルベチカ…最近身体の具合が良く無いって聞いてたけど
出歩いて大丈夫なのか?」
チカ「私は歌が歌いたいだけなの
でも家に居たら身体に障るから歌っちゃダメって言われるの
だから最近はここに来て歌って居たのよ」
「じゃあこの間、僕の髪に花飾りが刺さってたのは?」
彼女は僕にニコと微笑み
そしてまた美しい歌を歌い始めた
しかし、また酷く咳込んだ
[続く]
登場人物
シルベ リリ
標部凛々 シルベチカの兄 厳格でクソ真面目だがオッチョコチョイで転びやすい
舞台LILIUMのリリーの前世
シルベ チカ
標部千歌 シルベリリの妹 歌う事が好き おっとりだが病弱
亀井エリア ♂17歳
象徴の花 [キャメリア(椿)]
花言葉 理想の愛] [完璧な魅力] [女性らしさ
[慎ましい愛情] [おしゃれ]
「誇り」
舞台のLILIUMのキャメリアの前世
吹雪桜子 ♀17歳
象徴の花 桜
琳瞳美月 ♀23歳
象徴の花 月下美人
花言葉 [艷やかな美人][儚い恋]
裏の花言葉 [媚態][危険な快楽]
舞台のLILIUMの竜胆の前世
マロニー ロンド
摩呂新 輪舞 ♂30歳 主に剣術指南のティーチャー
解説 熱血漢の天才剣士
象徴の花 [マロニエ]
花言葉 [天才] [博愛] [豪奢] [健康] [贅沢]
舞台のLILIUMの紫蘭の前世
この物語は【一人ぼっちのリリー】のシリーズです
ストーリーの伏線等ございますので
①【一人ぼっちのリリー】から
②【TORMP外伝】百合子のソフィの話
③【SOPHIA追憶の花】ソフィの旅
④【SOPHIA勿忘草】シルベチカの物語
⑤【SOPHIA裏切りの花】
⑥【或庭絵師キャメリア千年の恋物】
の順にお楽しみ下さい
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