この物語は【SOPHIA追憶の花】ソフィの旅の続編です
この物語は千年続く吸血種と人間との間に起こった
血で血を洗う血の戦争の時代の末期での出来事
マロニー「オラオラオラ~~!!
剣術は基礎が大事~~!!
先ずは素振り1万本!!」
マロニィ ロンド
ティーチャーマロニーこと【摩呂新 輪舞】の地獄の剣術指南が始まった
名前が【輪舞】って云うだけあって素振りだけでも何回させる気だよ
「初顔合わせだと言っても手加減せぬは!!
そんな腑抜けた事では人間どもに舐められてしまうぞ!!
血の戦争にいつでも出陣れる様
お前達を立派な戦士に育ててやるは!!」
スチューデント達「厳し~~い」
そして何だかんだで授業が終わり
訓練でボロボロになった僕達は
愚痴をこぼしながら地面を這う様に下校していた
キャメ「あーあ、めちゃくちゃな一日はだったな~
身体中がバキバキだよ
何だょ あの新しいティーチャーは~」
「隙有り!!」
》バシ~ン《
キャメ「痛って~~な!!
桜子かよ!
何で背中をシバくんだ?
勘弁してくれ~」
桜子「何だよ気合い入れてやっただけだろ?」
キャメ「もう良いだろ?
稽古は終わったんだからさ~」
桜子「まあ気合いが入って無いのはティーチャー美月もなんだけどね
ずっとため息ついて上の空で
何を質問しても
『そうね』
としか言わないんだよな~
ってキャメリア??
あれ?居ないし?
何処行った?」
桜子がよそ見をした隙にコソコソと逃げ切り
秘密の場所に走って来た
キャメ「折角今日の授業は終わったんだから放課後位自由にさせて欲しいよな」
僕はこのリスラムの里の外周を囲む広大な花畑に絵を描きに来る事が
癒される時間なんだよ
この陽が沈む迄の貴重な時間を誰にも邪魔されたく無い
とか思ってる内に
絵も描かずに花畑の真ん中でスヤスヤと眠ってしまっていた
》ハーックション!!《
「うー寒ぶー…」
紅い夕空が紺色に変わる頃
急に寒くなって目が覚めた
「早く帰らなきゃ」
急いで家に帰ると向かいの家の桜子が仁王立ちで睨んでる
桜子「遅い!!
こんな時間迄どこほっつき歩いてたんだよ!!
門限はとっくに過ぎてるよ!!
あんたのお父様お母様に心配掛けさせるんじゃ無いわよ!」
キャメ「どこって秘密の場所さ」
桜子「秘密ってお花畑か?
頭に花を編んだ飾り何か付けちゃってさ
女子かよ!!」
キャメ「頭に?どうしてこんな物が?僕は知らないよ」
桜子「じゃあ誰か女と居た訳?」
キャメ「そんな訳無いだろ
一人で花畑で寝てただけなんだからさ」
桜子「へー花畑に居たんだ」
キャメ「し、しまった…」
でも誰が僕の頭に付けたんだろうか?
[続く]
登場人物
亀井エリア ♂17歳
象徴の花 [キャメリア(椿)]
花言葉 理想の愛] [完璧な魅力] [女性らしさ
[慎ましい愛情] [おしゃれ]
「誇り」
舞台のLILIUMのキャメリアの前世
吹雪桜子 ♀17歳
象徴の花 桜
琳瞳美月 ♀23歳
象徴の花 月下美人
花言葉 [艷やかな美人][儚い恋]
裏の花言葉 [媚態][危険な快楽]
舞台のLILIUMの竜胆の前世
マロニー ロンド
摩呂新 輪舞 ♂30歳 主に剣術指南のティーチャー
解説 熱血漢の天才剣士
象徴の花 [マロニエ]
花言葉 [天才] [博愛] [豪奢] [健康] [贅沢]
舞台のLILIUMの紫蘭の前世
この物語は【一人ぼっちのリリー】のシリーズです
ストーリーの伏線等ございますので
①【一人ぼっちのリリー】から
②【TORMP外伝】百合子のソフィの話
③【SOPHIA追憶の花】ソフィの旅
④【SOPHIA勿忘草】シルベチカの物語
⑤【SOPHIA裏切りの花】
⑥【或庭絵師キャメリア千年の恋物】
の順にお楽しみ下さい