この物語は【SOPHIA追憶の花】ソフィの旅の続編です
[導き手はゼラニウム]
【木蓮の手記より】
庭園に出てみると異様な光景に僕は目を疑った
昨日まであんなに美しかった庭の草花が生気を失い茶色く変色して急に枯れていたのだ
「大変だ!!シルベチカ!!庭の草花が全部渇れている!!」
こんな異変が起きるとは思って無かった僕は慌ててシルベチカ知らせてしまったが
シルベチカに知らせるべきでは無かった
それまでスヤスヤと寝ていたシルベチカは慌てて素足のまま庭園に飛び出し
庭園の隅々まで無事な子は居ないか確かめていたが
城を取り巻く草木の花々は尽く枯れてしまい
生気を失い茶色の景色が広がっていた
「あなた達はどうして枯れてしまったと云うの?私は何を失敗したのだろう?
ごめんなさい もう二度とあなた達が枯れない様にするから」
シルベチカは自分のミスで庭園の草花を枯らしてしまったのじゃ無いか?と自分を責めた
「シルベチカのせいじゃない」
僕はそう諭してもシルベチカは全く聞き入れずに
「私、永遠に枯れない花を造るは」
僕にそう言うとシルベチカは研究に籠り没頭する事になった
シルベチカが部屋に入るその前に普段肌身離さず身に付けていたで有ろうか?
シルベチカが部屋に入るその前に普段肌身離さず身に付けていたで有ろうか?
腰にぶら下げてる小袋が部屋の入り口の足元に落ちていた
大事な物だろう そう思いシルベチカに届けようと拾い上げると
僕の全身に電気が走り
シルベチカの過去の映像が頭を過った
不思議に思い中を改めると巻物が出てきた
僕はその巻物をてに取り広げると それはシルベチカの家系図だった
シルベチカに申し訳なく思いつつも血筋辿ってみた
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すると[ヌブリエパ]と云う既視感の有る名前に行き着いた
[ヌブリエパ]と云えばリスラム王家に居たと何かの書物で見た記憶が有ったのだ
もしやと思い今、住まいにしている城の地下の書庫に手懸かりが無いかと調べてみると
リスラム王家の事を記した資料が大量に出てきた
調べるとやはりそうだった
[ヌブリエパ-リスラム]
コレが正しければ
シルベチカの家系図にリスラム王家の名前が有る事になる
年代別に整理をして見ると親子関係の血筋を辿れる
僕は何処まで繋がるのか家系図が出来上がるか興味深いと思い資料を手当たり次第に集めていった
もしかしたらシルベチカのルーツも分かるかも知れない
そう思うと何度も何度も地下に入り浸り資料を持ち出し研究を始める事にした』
この物語は【一人ぼっちのリリー】のシリーズです
ストーリーの伏線等ございますので
①【一人ぼっちのリリー】から
②【TORMP外伝】百合子のソフィの話
③【SOPHIA追憶の花】ソフィの旅
④【SOPHIA勿忘草】シルベチカの物語
⑤【SOPHIA裏切りの花】
の順にお楽しみ下さい
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