68(154)*残された絵本【SOPHIA追憶の花】ソフィの旅 | (注)†LILIUMの秘密の花が綻ぶログ†妄想小説は伏線を張り巡らせているのでテーマから①から投稿順にお読み下さい

(注)†LILIUMの秘密の花が綻ぶログ†妄想小説は伏線を張り巡らせているのでテーマから①から投稿順にお読み下さい

このブログではTRUMPシリーズの気になった点や
妄想を交えた仮説を中心に書いて行きたいと思います


 

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ダリアは精霊の森から怒りと悲しみが報われた感謝の気持ちが伝わって来た

そして改めてこの森と城の主の無念を晴らすべく今やるべき事の指示をした

ダリア「先ずやるべき事は金武源魁の起こした一連の事件が事実かどうかの裏付けを城の洗い直しと人間のヴラド機関に確認をする
      それが事実なら和解に向けた話し合いをしなければならない

     我々はヴァンプと人間が生き残りを賭けた戦争がしたい訳では無いのだが、

    それなりの覚悟は必要が有る」



ダリア「我々が示す和解条件としてヌブリエパ王を脅し揺すりに掛けた原因のFALMPの血の全てを返却と
    その血で造ったとされるFALMP2の詳細な情報と

 リスラムの城から連れ出されたリスラムの生き残りのミオソティス-リスラム王女の行方を

      出きうる限り聞き出さねば成らぬ」


ゼラニウム「分かりました。
 これより調査隊は城内でこの城の主達の埋葬場所と事件の裏付け捜査を、
そして森外では人間と接触して金武源魁のヌブリエパ王殺害の事実確認とヴァンプ狩の口実のFALMP2の詳細捜査の二手に別れて行って貰おう」

調査隊長「御意。A班は城内の捜査、B班は城外の捜査の準備に早速取り掛かれ」
調査隊はそれぞれの調査に取り掛かった

「ゼラニウムよ。ソフィ君を呼んでくれ」

ダリアがそう言うとゼラニウムは小さく頷き僕を捜しに席を立った

その頃僕は木蓮とシルベチカを捜すのに疲れ果て
ふと皆で集まってお茶会をしていたテーブルの椅子に座り
そこに残されて居た十数枚の絵本の原画と一遍の詩に見入って居た

【或る庭師の物語】

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その庭師は大切にしていた花があったの

身寄りのなかった孤独な庭師は
その花をまるで恋人のように
大事に大事に育てたの

でもその花はほどなく枯れてしまった
どれだけ美しく咲く花もやがて枯れるの

庭師はひどく悲しみ泣いた

涙が底をついた時、庭師はとある決意をする

「永遠に枯れない花をつくろう」

庭師は来る日も来る日も花の研究に明け暮れた
でも、どんな花も必ず枯れて朽ち果てる

ついに庭師は力尽き、枯れた花畑で息絶える

そして、庭師の亡骸の上に一輪の小さな花が咲く
だけど結局その花も儚く朽ち果てるのだ

どれだけ美しく咲く花もいずれ枯れる

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「この美しい絵本は木蓮の描いた物だ」
僕は絵本と詩が同じ内容だと分かった

そしてこれはシルベチカの事を描いてるに違いない



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このお話しは

舞台【LILIUM少女純潔歌劇】と

      その二次小説【一人ぼっちのリリー】と


舞台【TORMP】と

     二次小説【TORMP外伝】百合子のソフィの話の続編です


順に参照して貰えると

ストーリーの伏線等ございますので

より一層楽しめます