2(157)闇から光へ*【SOPHIA勿忘草】シルベチカの日記 | (注)†LILIUMの秘密の花が綻ぶログ†妄想小説は伏線を張り巡らせているのでテーマから①から投稿順にお読み下さい

(注)†LILIUMの秘密の花が綻ぶログ†妄想小説は伏線を張り巡らせているのでテーマから①から投稿順にお読み下さい

このブログではTRUMPシリーズの気になった点や
妄想を交えた仮説を中心に書いて行きたいと思います

 


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長い間馬車に揺られて辿り着いたその場所は

昼間でも真っ暗闇な深い森の奥に有った古い城
そこが私が連れてこられた[東のクラン]と云う私の住居

でもそこはクランとは名ばかりの
千年以上も昔に閉鎖されたクラン跡地を再利用した監獄だった

目の前の重く閉ざされた門が軋む音を立てながらゆっくり開くと中は墨壺の様に真っ暗だった

ここは純血種の収容されるクランとは明らかに違うだろうな と思った

こんな所に閉じ込められたら生きて出てこれる保証は無い
私はそんな所に送られたのだ

廃墟のクラン監獄
その奥から不気味なうめき声が聞こえてくる

耳を塞いでも聞こえてくる不気味な声

私は漆黒の様に暗い通路を通され「ここがこれから お前の部屋だ」と与えられた
しかしそこは部屋と云うより鉄格子の牢獄その物だった

そこには幾つもの部屋と云う名の牢獄が並び

何十人もの著しく問題行動を起こした繭期のヴァンプやダンピール達が収容されれていた



ここに居る私達に自由と光は無い


何かしらの仕事が与えられ  それをただひたすらこなし従事するか

昼も夜も無く過酷な訓練を強いられていました


最期の時を迎えるしか無い絶望のクラン

私に与えられた仕事は

このクランの入口の重く口を閉ざした門を管理する門番の仕事


誰も来ない門を一日中監視をする
他の事は何もしてはいけない
ただひたすら監視だけをする毎日だった

そんなある日クランの奥から止む事の無い呻き声が
突然の叫び声と共に止み足音が近付いて来る

二つの人影が見えたと思ったら突然私は首筋を噛まれたのです
最初は何が起こったか分から無かった

そして意識を失った


やがて気が付けば私はこの城に居た


看守の木蓮と

後から聞いて分かったのですが200年幽閉されてたソフィ−アンダーソンと云う方の三人で

この場所に居ました


そしてソフィ様が「今日からこの城が僕達の新しい家だよ」


と言って笑っておられ
ソフィ様をお館様と呼ぶ事になりました