アスペルガー症候群について一般的に言われていること

【追記 令和3年7月10日~11日等】

【修正 令和5年10月23日等】

 

 

1 はじめに

 今回のブログでは、平成29年に私が実際にまとめた、アスペルガー症候群について一般的に言われていることについて投稿します。(投稿後新たに気づいたことについて順次追記)

 

 

2 アスペルガー症候群について一般的に言われていること

アスペルガー症候群について一般的に言われていること

(作成・修正日:平成29年10月27日)

(追記 R3.7.10、R5.10.23等)

(修正 R4.3.5、R4.9.23、R5.4.18、R5.4.25、R5.5.21等)

 

○アスペルガー症候群(一般的に言われていること)…アスペルガー症候群(AS)は、広汎性発達障害の一種で、「社会性の障害」・「コミュニケーションの障害」・「想像力の障害の3つの障害があり(この3つが基本的な特徴で、この3つの障害は「三つ組の障害」と言われることもある)、対人関係がうまくいきづらい障害で、限定された興味やこだわりを持ち、また知的障害や言葉の発達の遅れがないものである、と一般的に言われている。脳の発達にでこぼこがあり、社会性・コミュニケーション・想像力や創造性といった分野に問題を抱える。学校時代は勉強が良くでき問題行動もないが、職場に出たり結婚したりすると諸々のトラブルに悩まされるケースも多い(社会に出てからうまくいかなくなる場合も多い)。一般的に発達障害は、アスペルガー症候群を中心とする自閉症スペクトラム障害(ASD)、注意欠如多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)を指している。診断名はWHOの疾病分類ICD-10では「アスペルガー症候群」であるが、2013年5月にアメリカの診断基準であるDSM-5においては、アスペルガー症候群は診断名から削除され「ASDの一部」と変更され、アスペルガー症候群を含む「広汎性発達障害」が「自閉症スペクトラム障害(ASD)」という診断名に統合された。   

自閉症スペクトラム障害(ASD)の人の知的発達レベルは様々であるが、この中で、知的発達の遅れがなく、かつ言葉の発達にも目立った遅れのない人がアスペルガー症候群である。表面に現れる特性は様々で、性格や環境によって違いが出るが、次のような特性がある。

 

【アスペルガー症候群の特性】 

・独自の世界を持っている  

・特有の無表情や無反応がある。顔の表情が乏しい。

・無表情でみんなが笑っている時も笑わない

コミュニケーションが苦手ほうれんそう(報告・連絡・相談)が苦手

・話がつながらない。会話をつなげない。会話が成立しない。

・雑談ができない。雑談を楽しいと思えないし必要性も感じない。会話が面倒だと感じる。

・意味のない会話に価値を見いだせない。パーティーなどで自由に会話を楽しめない。

・独り言が多い場合もある 

・分かりにくい話し方をする 

・情緒的な会話がない

・会話の仕方は形式的で同じ言葉の繰り返しや独特の言い回しをする  

・アイコンタクトや顔の表情を読み取るのが苦手  

言外の意味が汲み取れない

アスペルガー症候群の人の発言は、深い意味はなく、言葉どおりの意味しか持たない

・人の中にいると浮いてしまう 

・失言が多い  ・吃音がある

・うまく人と付き合えない、人付き合いが苦手、人付き合いが淡泊、対人関係が苦手

・人と一緒に楽しむことが極端に少ない。人と飲みに行くことや食べに行くことが嫌い  

・子供のころから一人遊びが多く、一人で遊ぶのを好む。一人ですごすことを好む。一人が落ち着く一人で何かをすることを好む。趣味は一人ですることを好む。

一人でいることを快適と思う。人と親しくしたり仲間をつくりたいといった願望があまりない。孤立しても平気。他人といると言いようのない緊張が走る。基本的に他人に興味がなく恐怖心すら抱いている。他人と接すること自体がストレスとなる。他人を前にすると意味なく緊張する。強い対人緊張にさらされる。

・自分のテリトリーや内側には入ってほしくないと思っている。

相手の気持ちが理解できない。表情から情報を得ることが苦手。顔の表情の意味が分からない。共感性が欠如している。情緒的な問題が苦手。つまり相手のしぐさや雰囲気を読んで行動することができていない。よって恋愛が苦手、結婚できたとしてもその後の生活に支障がでることも多い。

指示がないと動けない。マニュアルがないと動けない具体的な指示がないと動けない。明確な指示がないと動けない(具体的な言葉で指示する必要がある「しまつせえ」のような指示は大混乱を招く曖昧な指示を理解できない)指示された仕事しかできない。(R4.2.26、R4.9.23等修正)

リーダーシップを発揮するのが苦手。(管理すること全般が苦手)       

・メタ言語(わざわざ言っていないが、ニュアンスを含んでいる言葉)の理解に乏しい

曖昧なことを理解できない(具体的な言葉で言ってもらわないと理解できない)

・なんでも白黒ハッキリしていないと気が済まない

・競技やゲームをするときも、仲間と協力して楽しくプレーすることに考えがいかない 

・興味があることには過剰なほど熱中する。  ・病的なまでに合理性を求める

興味のないことはできない。興味がないことには関心が持てない。興味の幅が狭い

・意味のないことに興味を見いだせない。

アスペ当事者にとって意味を見いだせないことをするのが極端に苦痛。ただし、社会順応能力が高く、職場等外モード(ビジネスモード)では意味を見いだせないことを極端な苦痛を感じながらこなす場所も多い。(R5.5.21追記)(☆)  

・共同行動が苦手、共同行動でムカつかれる。

・不器用で体の動きがゆっくりで鈍いことが多い。運動失調がみられる場合もある。

・奇想天外な発想等をすることもある。先見性がある場合もある。

・怒られるとフリーズし黙り込んでしまう。パニックになると固まってしまう。下記の通り想定外のことでパニックになったり固まってしまう。

・他人と感じ方が異なる。常にストレスにさらされている。

こだわりが強い。自分に興味のあるごく限られた物事に集中しそれに関連した情報を集めるのに多大な労力と時間を費やす。興味や関心のあることに強いこだわりを持ち極端にのめり込む傾向がある。関心のあるものを徹底的に収集する。

・一般の人には及ばないレベルの集中力とこだわりを特定の分野で発揮する。

・自分のこだわりや関心を優先したり、一つのものに固執しやすい。自分のルールを優先す

る場合もある。

・自分に合わない仕事は極端にスピードが遅い。

・細部にこだわったり、終了後細かく気になったりする一方、全体を見通すことができない。  

・ルールや決まりごとを頑固に守って、融通がきかない。極端に融通がきかない。

・自分の考えを強く持っている頑固者である場合もある。

「すべき思考」がある。(R5.10.23追記)  

応用がきかない。応用力がない 

正義感が強い。忠誠心が強い。使命感が強い。上司や先生等の言うことを絶対的なものと考えている場合もある。ルールを守るのが好きで、ルールさえ分かれば規則正しく仕事をする。

・決められたルールに則ることは得意であるが、未体験への恐怖心が凄まじい。 

・パターン化しているものに安心感を覚える。常同的な行動パターンが見られる

・暗黙のルールが理解できない  

・正直すぎる。うそをつくのが苦手。(しかし、うそばかりつくパターンもある)

空気が読めない(KY)。場にあった行動がとれない。場にそぐわない発言や回答をしてしまう。TPOに合わせた言葉遣いができない。何も考えずに発言するため相手を傷つける。自己中心的と思われる言動をしてしまう。

・思いがけない行動や理解に苦しむ言動がある。(ADHDと同様)誰も予測できないような思いがけない行動を起こす。急に何かをしだす。

臨機応変に対応できない。想定外のことでパニックになる。⇒臨機応変に動くことが困難。急な変更にうまく対応できない。予想外のことが起こるとパニックになったり固まったりする。突然予定を変えられると不機嫌になったりパニックになったりする。マイルールがあり、自分の決めた予定や手順などを変えることを嫌い、無理に変更すると混乱したりパニックになったりする。突然の変更や思いもよらなかったことが起こるとどうして良いか分からずパニックになる。予定外のことが起こるとパニックになったり固まったりする。(R4.9.23等修正)

・ASDの人が幹事をすると、混乱や緊張を強いられたり支払い金額が多くなったら混乱してしまいトラブルになる。

・断ることにもプレッシャーを感じる   

・ストレスやプレッシャーに弱い

鵜呑みにしやすいだまされやすい物事を言葉通りにとらえる傾向が強い他人の言葉をそのまま受け止めてしまう。鵜呑みにしてしまう。(そのため、「金を貸して、すぐ返すから」と言われるとそのまま信じてしまうなど金銭トラブルに巻き込まれやすい。)

・冗談が通じない。言葉の裏の意味を理解できない。言葉の意味をそのまま受け取る

・聴覚の認知機能が欠如している。聞き取った情報を理解するのが苦手。ワーキングメモリ

ーが破綻しており短時間の記憶が続かない。耳から入る言葉が覚えにくくメモが取れない。

見通しの立たないことへの不安(極度の不安)がある 

・傷つきやすい 

・優先順位が分からず時間の使い方が下手  

・スケジュールの管理ができない

・仕事の手順がわからない時も、自分の判断で決めてしまう。  

・食べ物の好き嫌いが多く、なかには極度の偏食がある場合もある

・自己評価が低いことも多い。

・(特に受動型アスペルガーの場合)自分に自信がない場合も非常に多い  

・記憶の改ざんがみられる場合もある。

・(脳の認知機能の偏りから)同じ失敗を繰り返す。失敗すると、緊張感や萎縮する気持ちが生まれ更なる失敗を引き起こす。 

・精神的キャパシティが小さい。負荷が強くなるとパニックを起こす。重圧が過度に加わると頭がパンクしてパニック状態に陥る(暴挙に出ることもある)。

・段取りが悪い 

・計画を立てるのが苦手 

・詰めが甘い ・片付けや整理整頓が苦手 

・口で説明すると言いたいことが言えなかったりうまく説明できないが、紙に書いたりパソコンのワードで書いたりすると詳しく説明できる。

・「変わった人」「ヘンだけどおもしろい人」と思われる場合がある

・アスペルガーの人の方が先見性のある考え方を持っていることもよくある。

・変に正義感が強く完全主義で適度の行動をとがめそれを第三者に言ったりする。

・真面目な考え方しかできないでいる。いつも何かを考えている事が多い。

・「頭の中で言葉が幻聴となってぐるぐる回り続ける状態」「頭の中で嫌な言葉がぐるぐる回っている」「頭の中をぐるぐる回る思考」の状態になる時もある。

・「ぐるぐる思考」がある。(R5.10.23追記)

裏表がない表と裏がなく腹黒い下心などを持たない(そのため、褒めると頑張れるという特性もある。ただし、褒めると調子に乗って人に迷惑をかけたり恩を仇で返したりする場合もある)。  

・プレゼントを全く喜ばないことがある  

・二つ以上のことを同時にできない

・恨みの気持ちが強い場合もある。特定の身近な人等に「海よりも深い」恨みを抱いていることがある。漠然と社会を恨んでいることもある。逆恨みをすることもある。自分をひどい目にあわせた人に激しい恨みや怨念を抱いていることもある。

アスペルガーの人の恨みは海よりも深い、という場合も多い       7

思い通りにならなければ癇癪(カンシャク)を起こす。意見されたときに激しく怒る場合もある。自分の言うことを聞かなかったときに激しく怒る場合もある。尊大で怒りやすく見られる場合もある。責められたことにフォーカスして激しく怒る場合もある。ひどい目に合うと極端に警戒するようになる。

自分より強いものには逆らえない。(癇癪を起すようなことが起こっても、自分より強いものの言うことは聞く。)

・自分の質問したいことだけ質問する傾向があり、相手を質問責めにする。

・理論的で論理的で合理的な発言をすることもあるが、途中で論理の流れが吹っ飛んだり、結論部分だけは合理的につながらないということもままある。

強迫性障害、潔癖症、感覚過敏、感覚鈍磨もアスペルガー症候群の特性のひとつ。…例)運動会の徒競走でピストルがなるとパニックを起こす

「すぐに思いつきで行動してしまう衝動性」などADHDの症状が見られる場合も多い(ADHDの中心的な症状は、「多動・衝動性」と「不注意」)。自分が気に入ったものを見つけると衝動買いをしたりする場合もある。

・執念深い、猜疑心が強い、気まぐれ、コロコロ言うことが変わる、好みや趣味が変わったりする、強いものに弱く弱いものに強い、激しい憎悪がある、優柔不断等もアスペルガー症候群の特性と思われる?

・ASDには、タイムスリップ現象が見られる。(タイムスリップ現象⇒児童心理学者の杉山登志郎先生が提唱した自閉症スペクトラム当事者における現象で、過去の辛い体験が突如想起されあたかも今起きたかのように再体験してしまうこと)   7

・(こだわりが強い一方)鵜呑みにしやすい特性のためか、他人の影響を受けやすい場合もある。 12

・得意分野については極端にうまくできるが苦手分野については全くできない場合もある。得意分野と苦手分野との差が極端にある。得意なことと苦手なこととの差が激しい。(R4.1.13追記)。ひどく苦手なことがある反面、とびきり得意なこともある。 

・苦手なことから逃げる傾向がある場合もある(R4.3.5追記)

上書きによるリセット・場面転換で癇癪が鎮まる場合もある(R5.4.18追記、R5.4.25修正

 ・外モード(ビジネスモード)の時と内モードの時が全く違う場合も多い。(R5.5.21追記)(☆)

 

<薬、有名人等>

○薬等 アスペルガー症候群の薬は現時点ではない。

○アスペルガー症候群の有名人

織田信長 ベートーベン エジソン 坂本龍馬 アインシュタイン 落合博満 イチロー選手 眞鍋かをり 草彅 剛 ビル・ゲイツ さかなくん 宮崎哲弥 菅直人 舛添要一  等

〇その他 

・本人に困り感がある場合と、本人に困り感がない場合がある、とのこと

・ASDの人の脳は、前頭前野と後部帯状回の活動がほとんど連携していない、という脳。

・アスペルガー症候群を心の問題と誤解する人も多いようであるが、実際は心の問題ではなく脳機能に問題がある。

 

 

<参考文献1>

・『旦那さんはアスペルガー』シリーズ……野波ツナ著(コスミック出版)

・『人付き合いが苦手なのはアスペルガー症候群のせいでした』吉濱ツトム著(宝島社)

・『ぼくはアスペルガーなお医者さん 発達障害を改善した3つの方法』畠山昌樹著(KADOKAWA)

・『発達障害』岩波明著(文春新書)  

・『ぼくはアスペルガー症候群』権田真吾著(彩図社)

・『ADHDでよかった』立入勝義著(新潮新書) 

・現代語訳『信長公記』太田牛一著、中川太古訳(新人物文庫)

・『コミックエッセイ アスペルガー症候群との上手なつきあい方入門』西脇俊二著(宝島社)

・「季刊 Be!123号 2016.6」(発行 ASK) 

・花ノ木医療福祉センターで配布の資料

 

<参考文献2>

・「LITALIKO(りたりこ)発達ナビ」のHP 

・「アスペルガー症候群の特徴|家庭の医学チェック方法や症状別」のHP

・「【イチローから織田信長まで】アスペルガー症候群の有名人・芸能人まとめ」のHP

・「人づきあいや仕事でつまずいてしまう?大人のアスペルガー症候群(ケータイ家庭の医学)」のHP

・「アスペルガー症候群とは、どのような特徴を持つ障害なのか」のHP

・「アスペルガー症候群の特徴は?こんな子供は要注意 わからないから調べてみた 話題のニュースやお探しの情報をお届けします ♪」のHP     

・「kyupinの日記 気が向けば更新」のブログ

・「早いめに気づいておきたい『アスペルガー症候群』の特徴とは?-NAVERまとめ」のHP

・「広汎性発達障害 症状、治療、原因など|こころの病院-Yahoo!ヘルスケア」のHP

・「大人のアスペルガーの特徴や診断する病院って?治療に遺伝との関係は?(偃武修文な日々)」のHP

・「大人の発達障害の特徴」のHP   

・「アスペな大人」のHP  

・「アスペルガーでも無問題」のHP

・「アスペルガー症候群の特徴大人改善ブログ」 

・「アスペルガー夫の妻達」のブログ

・「なぜアスペルガーの人は尊大で怒りやすく見られるのか 人格障害との違い」のHP

・「アスペルガーな同僚に逆恨みされて困っています YAHOO!JAPAN知恵袋」のHP

・「アスペルガー症候群の疑いがあります。ただ… YAHOO!JAPAN知恵袋」のHP

・「アブ直子オフィシャルサイト」のHP   

・「パパはアスペルガー」のブログ

・「アスペルガー(ASD)の発達障害と知って全てが納得 子供~大人までの発達障害マニュアル」のHP

・アスペルガー夫とカサンドラ妻についてとことん語るブログ(Amebaブログ)

 

<参考文献3(追記)>

<あっちょ氏のアスペルガーママの赤裸々すぎる日記の次のブログ>(R3.7.10追記)

 

<kyupinの日記 気が向けば更新のブログ>(R3.7.11追記)

 

<今日子氏のブログ>(R4.12.3追記)

 

<参考>(R5.2.21追記)

 

<参考>(R5.3.4追記)

 

<参考>(R5.10.23追記)

 

 

 

<参考>(R5.4.18追記)

※場面転換等についても記載されています。

 

<参考>(R5.5.21追記)(☆)

 

 

<参考(R5.8.19追記)

 

 

 

3 個人的事情等

 前回のブログに掲載した、平成29年の、私に対する診断書のうち、アスペルガー症候群に関する記載の箇所のみ、参考までに掲載します。

※平成29年9月1日付け診断書

 

 

 

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<参考 Pick>

 

 

 

自信のない受動型アスペが自信を取り戻すための歌

 

 

誤字脱字等があればその都度訂正します。

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