『ロゴスドン』Webの連載「「裏日本」文化論」を更新しました。
第45回
〈白山信仰⑤〉
「裏日本」における白山神社の数は、青森県9社、秋田県86社、山形県76社、新潟県232社、富山県106社、石川県156社、福井県421社となっている(本田豊『白山神社と被差別部落』明石書店pp.77-78参照)。特に、かつて越国と呼ばれた、新潟県、富山県、石川県、福井県におけるその数は、全国的に見ても多いと言える。越国は、明らかに「白山信仰圏」だったと言えるだろう。そして、もう一つこの圏内に加えるべき場所は、岐阜県である。白山は、岐阜からもしっかりとその神々しく白い山容を拝むことができる。そして、岐阜県における白山神社数は、なんと525社にも及ぶ。これは全国最多の数である。しかし、これらの地域と被差別部落との明らかな相関関係は見当たらない。本田によると、例えば、新潟県で白山神社と被差別部落が関連しているのは、上越市・糸魚川市・妙高市のみだという。新潟市の白山町(現在の新潟市中央区一番堀通町)も、白山神社は存在するものの、被差別部落とは無関係なようだ。被差別部落と白山神社との深い関係が明らかなのは、前回まで述べてきた関東地方だけのようである。
ここまできて、筆者は、白山信仰には、主に三つの系統があるのではないかと予想している。
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