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『ロゴスドン』Webの連載「「裏日本」文化論」を更新しました。

 

第45回

〈白山信仰⑤〉 


 「裏日本」における白山神社の数は、青森県9社、秋田県86社、山形県76社、新潟県232社、富山県106社、石川県156社、福井県421社となっている(本田豊『白山神社と被差別部落』明石書店pp.77-78参照)。特に、かつて越国と呼ばれた、新潟県、富山県、石川県、福井県におけるその数は、全国的に見ても多いと言える。越国は、明らかに「白山信仰圏」だったと言えるだろう。そして、もう一つこの圏内に加えるべき場所は、岐阜県である。白山は、岐阜からもしっかりとその神々しく白い山容を拝むことができる。そして、岐阜県における白山神社数は、なんと525社にも及ぶ。これは全国最多の数である。しかし、これらの地域と被差別部落との明らかな相関関係は見当たらない。本田によると、例えば、新潟県で白山神社と被差別部落が関連しているのは、上越市・糸魚川市・妙高市のみだという。新潟市の白山町(現在の新潟市中央区一番堀通町)も、白山神社は存在するものの、被差別部落とは無関係なようだ。被差別部落と白山神社との深い関係が明らかなのは、前回まで述べてきた関東地方だけのようである。
 ここまできて、筆者は、白山信仰には、主に三つの系統があるのではないかと予想している。

 

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http://www.nu-su.com/seimei.html

 

 

平成30年11月16日に防衛大学校で第4回日本防衛学会猪木正道賞が発表され、渡邉昭夫先生に書いていただいた『国際社会との関わり方を考える』(ヌース教養双書/2017年12月発行)が受賞いたしました。

定価  本体1900円+税

ISBN  978-4-902462-21-0

最寄りの書店にご注文の際は、「地方・小出版流通センター扱いの本」とお伝えください。

 

下記は当ホームページに公表されている「猪木正道賞基金の設立趣旨」の転載です。

 

・猪木正道賞基金の設立趣旨

 冷戦後の世界において、秩序は流動化し、アジア太平洋地域においては力のバランスの歴史的な変動が生じ、それに伴い危機が頻発している。

 今や東アジアを含む世界は、一方で伝統的な国家主体をめぐる安全保障上の脅威をかかえつつ、他方でテロから地球環境に至るまでの非伝統的な安全保障上の挑戦にさらされている。

 こうした事態をうけて、21世紀の高度化し流動化する国際社会にとり、実効的な安全保障研究のため学者・研究者と実務家・専門家との連携協力が不可欠であるとの認識を共有し、両者の参画を得て国の防衛と国際の平和に関する学術研究の充実・発展を図ることを目的として平成19年に日本防衛学会が創設され、今日まで着実のその活動を続けている。 

 このような学術活動をさらに振興させるため、日本防衛学会の元を築かれた猪木正道第3代防衛大学校長の功績を顕彰する特定非営利活動法人日本防衛学会猪木正道賞基金を設立し、この分野での優れた研究業績をあげた個人(またはグループ)に対して学会賞(猪木正道賞)および学会奨励賞を授与することにより、広く研究者の育成を寄与する必要性を認識するに至った。

 本基金の資金は、賛同者からの会費並びに寄付によって賄われる。基金が将来、認定特定非営利活動法人となれば、税制上も優遇されることになり、社会的信頼性も向上し、学術研究はもとより、広く社会貢献活動としての活動がより一層促進されることが期待される。

 国と国民の安全がさまざまに脅かされ時代にあって、安全保障を担う人材を育成することほど重要事は稀であろう。猪木正道賞基金の設立がその目的に大きく資することを確信するものである。

 以上の理由から、特定非営利活動法人日本防衛学会猪木正道賞基金を設立する。

平成26年1月20日

『ロゴスドン』Webの連載「漫画哲学」を更新しました。

 

第101回

『BANANA FISH』

 
 2018年秋、この漫画(作・吉田秋生)がアニメ化されると決まった時、往年の愛読者達から驚愕の声があがった。『別冊少女コミック』に連載開始されたのが1985年。現在まで、人気作品にもかかわらずアニメ化されなかったのは、放映するには過激すぎる描写や、タブー視される内容が満載だったからだ。
 物語は、1973年のベトナム戦争から始まる。そこで、狂ったように味方の兵士に向かって銃を乱射した男は「バナナフィッシュ」という言葉を口にする。その12年後。ニューヨークで、ダウンタウンのストリートキッズグループのボスである少年アッシュは、マフィアのボス・ゴルツィネの命令で銃撃された男から、死ぬ寸前に、カリフォルニアの住所と「バナナフィッシュ」という言葉を伝えられ、小さなペンダントを受け取る。「バナナフィッシュ」とは、廃人となった兄のグリフィンから度々聞かされていた言葉だった。アッシュは調査を始める。そして、それが恐ろしい薬物で、投与された人間の自我を完全に破壊し、意のままに操ってしまうと知る。そのバナナフィッシュを使って中米にクーデターを起こし、南米からのヘロインルートを手に入れようとしていたのがゴルツィネだった。ゴルツィネは、最初はアッシュを男娼として可愛がっていたが、バナナフィッシュに関わり出した途端、敵視し、身を狙うようになった。
 アッシュは、高いIQと強靱な精神力、集中力に加え、究極の美しさを併せ持つ無敵の青年だが、ただ一つ弱点があった。

 

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