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ヌース出版のブログ

近刊・新刊・既刊情報等

 本日、『句集 山桜』(竹森雅山著)がネット書店で販売開始となりました。実は、この著者は私の母の叔父です。母の父親は長男で、著者は末っ子。一番上と一番下は親子くらい歳が違う。戦前・戦中は10人くらいの子供がいる家は珍しくなかった。私の母は、幼少の頃まで著者と一つ屋根の下で暮らしていたのです。著者は母より9歳上で、お兄さんのような存在だったそうです。

 両親や祖母を入れると10人以上の大家族なので、今のような1人1部屋はありえず、著者とその母親とその孫(私の母の弟)の3人が1つの部屋で寝ていたそうです。

 著者はずば抜けて勉強が出来て、当時の中学校を飛び級で進級されたそうです。当時、陸軍士官学校と海軍兵学校は今の東京大学よりも難関だったらしく、著者が「陸軍士官学校に合格したことを知った中学校の校長先生は全校生徒を校庭に集合させ万歳三勝をした」と、私の母の祖母が何度も家族に話していたそうです。

 そういう訳で、私の母にとって著者は自慢の叔父さんなのです。母の結婚式にも著者は出席してくれたそうです。息子(私)の出版社から自慢の叔父さんの本が出せることに母は大変喜んでいます。私も、こういう形で親孝行をすることが出来て本当に良かったと思っています。

 そういう意味でも、『句集 山桜』は、私の中で最も思い入れのある本ということになります。句集としての質の高さはもちろんのこと、冒頭の「軍人を志した一人の若者の終戦記」は当時の誠実で純粋な軍国青年の心情がしみじみと伝わってきます。出来るだけ多くの日本人に読んでいただきたい、非常に貴重な日本の終戦当時の記録です。

 購入して読んでいただければ著者の印税となり白寿のお祝いになりますが、それが難しければ最寄りの図書館にリクエストしてご一読いただければと思います。どうぞよろしく、お願いいたします。

 

(株)ヌース出版

代表取締役

宮本明浩

 

 

 

 

9月7日発行予定の近刊『句集 山桜』がアマゾンで予約注文開始となりました。来年の2月で100歳になる方の本です。編集作業で何度かお会いしましたが、まだまだお元気です。印税が白寿のお祝いになりますので、是非、ご予約ください。

 

https://www.amazon.co.jp/句集-山桜-竹森雅山/dp/4902462265/

 

書名 『句集 山桜』

著者名 竹森雅山

本体価格 1,500円

ISBN978-4-902462-26-5

 

(内容紹介)著者の白寿を記念して出来た句集。NHK全国俳句大会入選作品や中国新聞俳壇賞作品等も含めた、著者作品からの選りすぐりの俳句260句を収載。冒頭には著者が陸軍士官学校在学中に撮影された「昭和天皇陛下観兵式」の写真と、陸軍将校として服務していた終戦当時の貴重な記録を掲載。戦前・戦中・戦後の体験からくる趣と雅やかな句集は、まるで山に咲く桜を観賞しているかの様である。

 『久保田淳座談集 暁の明星』を笠間書院から寄贈され、目次の中に岡野弘彦先生の名前を拝見した時の感動は今も忘れられません。

 岡野先生とは、私がまだ会社(編集プロダクション)勤めをしていた頃に、仕事を通じて約2年間のお付き合いをさせて頂きました。学習研究社が発行していた『皇室アルバム』(年4回刊行)の「和歌と花の旅」というコーナーを私が編集者として担当していました。

 このコーナーは、歌人の岡野先生が皇室とゆかりのある地を歩き、その旅路で和歌を詠み、花を愛で、歴史を振り返るといった紀行文と写真とで構成していました。毎号、岡野先生と皇室アルバムのY編集長とカメラマンと私の4人で2泊3日の取材旅行をしていたのです。私はまだ駆け出しの編集者だったので、Y編集長には随分お世話になりました。

 この約2年間の経験が、私の出版人生の大きな礎のようなものになっています。特に、私が学者好きになったのは、岡野先生のお人柄に魅了されたからです。岡野先生は日本を代表する歌人であり学者であり、折口信夫の最後の内弟子でもあります。また、元・宮内庁御用掛で、昭和天皇の作歌指南役をお務めになり、皇太子徳仁親王(現・天皇陛下)や雅子さま(現・皇后陛下)にも和歌の進講をされ、歌会始選者も長年お務めになられました。

 Y編集長と一緒に岡野先生のご自宅に泊めて頂いたこともあるのですが、ご自宅の地下にあった書庫はまるで小さな図書館のようでした。その膨大な蔵書には、さすがのY編集長も感心されていました。

 岡野先生もY編集長も私の恩人であるにも関わらず、『ロゴスドン』の発行を始めてからは疎遠になってしまいました。第21号までTさん(大学生の頃に左翼の学生運動をした人)の寄稿をメインの連載に据えていたために左翼系運動誌という誤解を招いたからだと思います。

 そんな経緯もあって、『久保田淳座談集 暁の明星』で岡野先生と名前をご一緒させて頂けたことは、私の中ではこの上ない喜びと感動になりました。そういう意味でも、久保田淳先生には、深い深い感謝の念を抱いているわけです。