新刊『句集 山桜』販売開始 | ヌース出版のブログ

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 本日、『句集 山桜』(竹森雅山著)がネット書店で販売開始となりました。実は、この著者は私の母の叔父です。母の父親は長男で、著者は末っ子。一番上と一番下は親子くらい歳が違う。戦前・戦中は10人くらいの子供がいる家は珍しくなかった。私の母は、幼少の頃まで著者と一つ屋根の下で暮らしていたのです。著者は母より9歳上で、お兄さんのような存在だったそうです。

 両親や祖母を入れると10人以上の大家族なので、今のような1人1部屋はありえず、著者とその母親とその孫(私の母の弟)の3人が1つの部屋で寝ていたそうです。

 著者はずば抜けて勉強が出来て、当時の中学校を飛び級で進級されたそうです。当時、陸軍士官学校と海軍兵学校は今の東京大学よりも難関だったらしく、著者が「陸軍士官学校に合格したことを知った中学校の校長先生は全校生徒を校庭に集合させ万歳三勝をした」と、私の母の祖母が何度も家族に話していたそうです。

 そういう訳で、私の母にとって著者は自慢の叔父さんなのです。母の結婚式にも著者は出席してくれたそうです。息子(私)の出版社から自慢の叔父さんの本が出せることに母は大変喜んでいます。私も、こういう形で親孝行をすることが出来て本当に良かったと思っています。

 そういう意味でも、『句集 山桜』は、私の中で最も思い入れのある本ということになります。句集としての質の高さはもちろんのこと、冒頭の「軍人を志した一人の若者の終戦記」は当時の誠実で純粋な軍国青年の心情がしみじみと伝わってきます。出来るだけ多くの日本人に読んでいただきたい、非常に貴重な日本の終戦当時の記録です。

 購入して読んでいただければ著者の印税となり白寿のお祝いになりますが、それが難しければ最寄りの図書館にリクエストしてご一読いただければと思います。どうぞよろしく、お願いいたします。

 

(株)ヌース出版

代表取締役

宮本明浩