学者のカメラ

野田宇太郎は文学散歩で功績を残した文学者です。彼の遺品には普及カメラのペトリカラー３５という地味な機材が残されています。総じて学者の使うカメラは清貧ですね。私は作家が使ったカメラに少し興味がありますが、民族学の宮本常一、作家松本清張も（土門拳に薦められた逸話）オリンパスペンを手にした写真が残されています。

月刊太陽

子供時代の私が、深く意識した雑誌が月刊『太陽』です。１９７０年１０月号。石川啄木と北海道、撮影は野田宇太郎、細江英公。他連載に篠山紀信 柳沢信など。俗に『太陽マジック』など陰口を言われるくらい現地取材の写真は魅力的な写真が多く、また篠山紀信の連載グラビアに大人の女性が持つ（何か子供には理解できない…深い世界があるらしい）を感じていました。全てにおいて、子供には刺激的で秘かな毒に満ちていました。

やはり自炊②

まずはサクサクと炒めて完成です。少し温度が上がる前から卵、刻んだ茹で卵 ご飯など、具材を入れて調味を整えて皿に盛って終わり。炒飯は卵とネギがあれば、とりあえず成立する料理ですね。炒飯を店で食べるか、自分で作るかは別の話として、美味しい炒飯って手軽で自由な食べ物であって、要は蘊蓄無用の料理だと思います。