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バラしてみました

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サクッと上下カバーとレンズ前群まで外してみました。軽い調整なら、この辺りで十分だと思うのですが、このカメラはレンズヘリコイド部にガタつきがあって、直すにはレンズボードを分解してネジを締める必要があります。ガタはジャンクだからかな、と思いましたら、発売当時のカメラ雑誌記事によれば新品時代から『ガタつき』を指摘されているようです。
露出計には手書きで3386と番号がマジックで書いてあります。ここだけ他社から買い入れたのでしょうか。頑丈そうに見えて脆そうな箇所が散見できます。

では一つ…。

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私は赤瀬川源平の著作群に登場するカメラは一台もない…まぁ、それは確かです。しかし、古いジャンクばかり探しては分解して組み直していた時期がありました。一時期左目を失明に近い状態にして、以来手術後は中断しています。そんな集まった下らないジャンクカメラを一つばかり。コニカautoS2。B~1/500 45ミリf1.8 、私は同社の名機コニカヘキサーを凌ぐカメラと思いますが…。

太陽マジック

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「太陽」1969年12月号特集『芭蕉』。
撮影柳沢信。芭蕉の句については理解のない子供でしたが、この特集には文加藤秋邨 撮柳沢信の記事があって、カラーやモノクロの写真に強い魅力を感じました。陰影というかトーン重視の写真です。こんな話を写真を仕事にする友人に話すと、『つまり、それが太陽マジックさ…』と一言で片づけられます。実際に現地に行くと、実は写真とは異なり何の変哲もない、つまらない風景だった。そういう魔法なんだとか。しかし、被写体を修飾する技法があるから写真は楽しいのだと思います。