武家の気構え。
蒔絵細工の『櫛、こうがい』池野家伝。
大河ドラマでは坂本竜馬が活躍していますが…武士って、どんな価値感だったのでしょうか。
私の父方で、高祖父に当たる方に南部藩士であった吉田某という人物がおります。
この方、甘い物が大好きが知人達にも知られていたようで、ある彼岸の事です。吉田某が訪ねた知人宅で、オハギが出ました。当時、貴重な砂糖をたっぷりとかけてあり、うーん甘そうだ…で、喜んで食べた…んっ、ん?…砂糖に見えたのは『塩』でした。知人の家人が間違えたのでしょう。
しかし、それを平然と食べて帰宅した…知人にも家人にも黙っていたそうです。
後日、お詫びに来た知人を前にして、『食べ物は、与えてくれた方に感謝して戴くものだ…美味い、不味いという事を口にせず有り難く食べる…それが礼儀と思っている』と…述べたとか。
おそらく、これが藩に勤める武家のあたりまえの気構えだったと思います。
…えぇ、真似できません。江戸、明治が遠くなって本当に良かったです。でないと、私などブン殴られていますから…たぶん、間違いない。
鬼は外か…。
こんな日がいつか来るような気がしていました…
収監された囚人に問うと、こういう返答が多いそうです。心の中で理解していても、自ら変わる事が出来ないで滅んで行く。
朝青龍引退…。
囚人と同様のコメントを記者達の問いに、彼が答えたそうです。
私は残念です。あれほど技に秀でた力士は簡単には作れない。
格闘技として相撲を考えると最強無敵の横綱でした。
他方、相撲は神事でもあります。この神事の世界に選ばれた力士である事を、周囲は本人に理解するように努める必要があったと思います。
本人へ、綱を張る意味を身をもって親方が教えなかったのでしょうか。
節分の後、鬼が逃げ出すように土俵を去ってゆく…単純に鬼でしかなかった姿に、追い出した鬼の背中に塩を蒔くような皮肉を感じます。


