旅先の夢
地方で薪能があって、その撮影の帰りの事である。やたらに長い駅ホームで列車を待っていたら、懐かしいEF58に牽引された旧客の列車が入線してきた。しかも、一部は座敷車両である。今時、珍しいので写メを送ろうとしたが、手元の携帯が見つからない。『乗車可能です』と駅員が言うので躊躇わずに、私も乗ろうと機材を背負い、駅ホームを走った。車内は個室式になっていて、しかも室内で寝る人のために布団まであった。客は畳の上でくつろぎながら旅を楽しんでいる。私の同室には先客がいた。すでに本格的に就寝したらしく若い女性らしい衣服がハンガーに下げてあった。しかし、どうにも、これからの旅が落ち着かないではないか。
すると気配を察したらしく、『私にお気づかないなく…』と布団の中から女性が答えた。
…携帯はどこにあるんだろう。見つからないならば撮影機材を出して撮っておこうか。しかし、こんな珍しい車両って、あったんかな。スハ系の走行音がどうにも緩くて、私も眠くなった。列車の行き先を確かめていない。どこで降りれば良いのか。まずい、眠いぞ。
そうして、いつしか夢は夢に重なりあって、終わってしまった。
カメラが写す人生
都内は猛暑というが北関東は涼しいを過ぎて寒い。クーラー代が不要というのは有り難いが、人がいないのだから寒くて当然か。
『太陽が昨日より眩しく照りつけ始めたら…』そんな夏を待ってはいるが、まさかの冷夏ではあるまいな。
夏と夕立、雨中を走る人々、そんなお題を勝手に描いて準備しているが、どうなんだろう。
以前、ソニーのデジカメCMでJUJUの歌をバックに若い恋人達が人生を共に歩きながら老いてゆき、その傍らにカメラがある。そんな作品があった。
最初に学生時代に使われたのがミノルタSD、あるいはミノルタF、次の社会人時代がニコンFG・もしくはミノルタX7。最後がCMのソニー製品。そのカメラを手に妻に先立たれた夫が二人の想いでの海岸に立つ…で終わる。
なかなかの大作だが、私の関心はJUJUの歌声でもなく、残された夫でもない。
『使われているカメラ』…このCM、マニュアルのフィルムカメラから一足飛びにデジタルへ移行している。
そうだ…ミノルタの技術を移転して製作されたソニーならば、間違いなくαシリーズを挟むべきだが…そうではない。結婚式シーンに一瞬だけ登場するマニュアル一眼はニコン製品に見える。
そこに依頼主ソニーの意向が汲み取れなくもないが…ちなみにニコンFGは今上天皇も愛用しているカメラだった。現在は不明であるが、以前の行幸の際に所持されていたカメラは、長らくFGであったようにお見受けした。おそらくニコンサービス渾身の修理で対応していたに違いない。
考えてみれば、ソニーはカメラ分野でニコン・キヤノンを追い越し、ユーザーに両者を否定させなければ成長戦略は成り立たないと考えているのだろうか。
果たして、未来社会の日常風景にカメラが人々の人生に、その傍らにあるのか…まず、そこに未来の風景を空想してみる。
自宅ラーメン
アリバイ的に探したラーメン画像…記録不詳。
例の中華スープのペースト缶を使ってラーメンの自炊を続行中。高級醤油大さじ二杯、ペースト一杯。刻み葱やシナチクなど適当に具をいれて宅メン。
かって地方の街道で、必ず見かけたドライブインや駅前の大衆食堂。そこで提供されていた醤油ラーメンに、だいぶ近づいた味わいになった。
使った醤油はコスト計算外で選んでみたので、かなり良い感じの風味が出る。さらに京都老舗の白ゴマを追加投入。塩や醤油、ゴマや海苔など単純な食品に贅を凝らすのは、ある意味で素人料理の特権であると思う。
まぁ…ともあれ、即席ラーメンやカップ麺よりは遥かに美味い。
同時に、街のラーメン屋がスープ作りなど、努力して頑張っているのも理解出来た。
私が愛用している水戸南町のラーメン屋『みなみ』の『餅入りラーメン』など、普通に醤油ラーメンだが、餅の風味(店で餅をついている)とスープが絶妙に旨い。
『ぁあ、頑張って欲しいなぁ…』と思う。


