セブンスター…最後の煙
百年の恋も醒める喫煙…ではあるけど。
『♪初めてのキスは煙草のフレーバーがした…』と歌ったのは宇多田ヒカルだ。
あるいは子供の頃、大人気だった『太陽にほえろ!』の刑事達も多くが喫煙者だったように思う。
学校の職員室は煙草の煙に霞み、担任の教員からは絶えずニコチン臭さがあった。
よく周囲も許容していたと思うし、それが世間であり大人の社会だった。
高校時代、周囲の友人達は喫煙者が多かった。しかし、どうして煙草を吸えば大人になるのか…さらにはセックスをすれば『今日から男だ!』…そこは、誰もが意味不明であり、確かな答えを持って行動していたとは思えない。
単に反抗期だったからか。大人社会への反抗のスタイルとして、それが煙草だったりセックスなのか。
あの時の少年少女達も、今は中年の峠道を登っているはずだ。当時の理由を聞いてみたいけど、たぶん理由なんかないのだ。
そして当時の大人には、喫煙が未成年に良くない、という理由と説明を示せるはずもなく。おそらく、現在でも煙草を禁ずるための理由と説明なんて、実は存在しないのだろう。
セブンスター
今さらだが、煙草の煙が苦手だ。それは、百年の恋ならば喫煙者が相手でも醒めない…とは言い切れない。
と言いつつ、喘息に苦しむ体質にも関わらず、一時期だけ私も喫煙者だった。とりわけ『セブンスター』が好き。あの煙草は香りや甘味があって不思議に美味い。だから、マイルドセブンやキャビンなどは味わいが薄くて苦手だった。
喫煙を楽しんだ頃は、たまに煙を燻らせて煙の輪を作って遊んだり。。。
しかし、疲労が早くなって舞台稽古に影響があるのに加え、自炊している料理が明らかに不味くなるような感覚が得て煙草は止めた。
禁煙、廃煙した誰もが同様と思うが、煙草を止めると他人の煙が気になり出す。
煙草と言えば、映画『風立ちぬ』で主人公の喫煙シーンを問題にした団体が現れて話題になった。
私も、上映中の喫煙シーンを数えはしなかったが、なるほど主人公の堀越二郎青年はチェーンスモーカーに違いない。
それは宮崎駿自身による日常生活の投影なのだろう。そして、あれだけ吸えば何らかの影響は否めない。『崖の下のポニョ』発表時に比較して宮崎氏は声に張りがなく、少し痩せたようだ。
もちろん、これと煙草の害とは無関係な話ではある。
宮崎駿氏自身の口から、煙草へのコメントがあったのかは私は知らない。また、実際に健康的影響を感じられているのかも未知だ。
ここまで書いてみて、やはり駄目だ。
百年の恋どころか誰が吸った場合でも、『煙草の風下』には立ちたくない。


