オリンパスペン
以前、入手したオリンパスペン初期型。
やや難ありジャンクカメラだが、撮影に支障はない。しかし、触るだけで撮影には使わなかった。
今回、初めて持ち出したのだが、不具合が発生しているのか一抹の不安。
私が最初に手にしたカメラはオリンパスペンEE2-Sで、小学生時代から中学卒業まで撮り続けた。
その後は写真から遠ざかり三十代で、仕事先の縁があって撮影再開。以降、様々なカメラ機材を使ったけど、結局は写真の原点とは、このペンシリーズから学んだ。
で、無駄になるのを知りつつジャンクを買ってしまう。最初に手にした一眼レフミノルタSRTに対しても似たような気持ちがあり、その辺りは説明し難い。
この初期型は、オリンパスの製造オリジナルではなく、極初期に下請けの工場に製造を委託したロットと云われている。半ば伝説に近い逸話が幾つもあり、単にカメラにしてはひとつの物語を有している。
すでに製造されて五十年以上は経過しているが、さほどに目立つ故障もなく立派な工業製品だと認識する。レンズ性能は現代の製品に比較してもトップクラスであると言われている。
本来は、こういう製品こそ工業力の昇華と呼ぶべきで、人員と市場のコスト優先主義だけの製品ばかりを世に送っていると、いずれ必要な時に日本は何も作れなくなる恐れも…あるだろうね。
愚痴か、悪態か。
今夜は愚痴めいて呟く。読み飛ばしてください。
ようやく帰宅。駅前で軽い目眩と不調を感じたので、バス待ちだったけどタクシーを使う。うー、楽チン。
こういう体調が急に辛くなった時など、タクシーの有り難みを実感。とにかく、きちんと家の前まで運んでくれる。
こうやって疲れて帰宅して、部屋の中で一人芝居の悪態をつく。
話は変わるが、私の実家がある街には有名なラーメン屋が数軒がある。
紹介雑誌にも掲載された効果だろう、いつ見ても客が並んでいる。その繁盛振りは、毎日見ていても飽きない(私は、彼らのラーメンには飽きた…)
そして店舗の土地を貸しているのは、これまた地元の大地主。
家業は病院経営であったり、大企業と組んだ経営会社であったりと…まぁ、戦争とか原発事故でも起きない限り、まだ安泰であろう。
そんな傍ら、全く客の来ないラーメン屋もある。深夜、ぼんやりと灯りが点いていて、営業はしているようだが客の影は…ない。
そこまでの理由は様々だろうが、結果は一つという現実が厳しい。
その結果とは別に、誰もが年老いてゆく宿命からは逃れられない。しかし、その時に老いを補ってくれるのが、実は自分が積み重ねた人生なのだ、と最近思ったりする。それは矛盾する言い方だけど、経験とか教養・知識ではなくて、ある意味での集中力みたいなもの。目の前の課題を懸命に考えるということなのか。
例えば、老能楽師の舞いに、演技論では説明不可能な一瞬がある…私が、したり顔で言葉にするのも卑しいのだが、そこに少年時代から青年期、壮年と老人が歩いてきた道を感じたりする。
それこそが、年代を越えた感性というやつか。
言葉足りずで申し訳ない。まぁ、愚痴だからさ。


