注油
久しぶりに実家に預けていた愛用のミノルタSR505を使おうと思い、手にしたがスローシャッターが相当に鈍い。使う機会が減ったため油切れをしたためと思われた。
今は、ネット検索などで修理方法やメンテナンス記事が豊富にある。もちろん、それらを読んで修理が可能になるかと言えば、まず違う。
それこそ自己責任というもので、手軽に分解整備をお勧めとは言えないのだ。
まずは自分の事柄に集中。ひとまず記事に従ってボディ上部カバーを外す。これは幾度も行ってきた作業だが、一番緊張する箇所なのだ。この機種は露出やメーターとの関係にプーリーと糸を使って情報を機械的に連絡している。
この糸が曲者で、細心の注意で分解・組み立てに臨まないとたちまち切れてしまう。一度切れると、糸の再展開は難しい。
記事によれば、スローシャッターは巻き上げ下にあるガバナーと呼ばれる箇所の油切れに原因があり、そこに注油すれば通常は復帰する…らしい。
カバー取り外し開けてみると、ぎっしりと歯車やらラバー、各スプリングが詰まっていて、その隙間に電気関係のコードが散見できた。
以前はプリズムを外してファインダーを清掃。しかし、今回の分解の方が多少面倒だ。注油というのは、単に油を差せば良いものではなく機械との関係を考慮に入れないと、部品そのものを壊してしまう場合もある。
綿棒に油を浸して、少量ずつ歯車や軸に浸してゆく。
そうやって、巻き上げ・レリーズと作動させながら様子を見る。
…どうやら、注油に成功したようだ。断然、シャッターの切れが冴えてきた。
このSR505も、今は閉店になった池袋駅前の中古カメラ屋で購入したもの。外見の美品とは裏腹に、とんでもないジャンク品で巻き上げの空滑り、各部品のガタなど自分で修理せざるを得なかったカメラだった。
もう二十年近く前の話。
幸運の女神の髪を掴め!
推し二人組に遭遇した小道にて。この付近、迷い込んだ場合は別にして、相当の土地勘がなければ選ばない道である。
おそらく、人目に付かないルートを選んだのは推しが同伴していた連れの女性であろう。彼女は強い気性に溢れていて、気弱な友人をエスコートしながら散策している風情だった。
まあ、そんな想像に難くはない。
実は、彼女には全く興味すらなかった。私のタイプではないし、おそらく遭遇しなかったら魅力が、どこにあるのか理解不能であったはずだ。
『幸運の女神は坊主頭』…西欧では、幸運の女神は髪が短いので触れるのが難しいのだ…という謂れを聞いた事がある。チャンスを掴むには瞬発力や反射能力、機転がある…そういう才能が必要。
そして、そういう才能があって困難に対しても突破力がある人は、絶対的に魅力がある。何か相手にメッセージを伝えようと全身で訴える。
兎に角だ。推し変はしないけど、『ヘビロテ』一位様の魅力というか、人間味を少しだけ見ることが出来た事に感謝しょう。
そして、この道を通る度に一つの思い出が生まれたのは確かである。



