オリンパスペン | HOODのブログ

オリンパスペン


以前、入手したオリンパスペン初期型。
やや難ありジャンクカメラだが、撮影に支障はない。しかし、触るだけで撮影には使わなかった。

今回、初めて持ち出したのだが、不具合が発生しているのか一抹の不安。

私が最初に手にしたカメラはオリンパスペンEE2-Sで、小学生時代から中学卒業まで撮り続けた。
その後は写真から遠ざかり三十代で、仕事先の縁があって撮影再開。以降、様々なカメラ機材を使ったけど、結局は写真の原点とは、このペンシリーズから学んだ。

で、無駄になるのを知りつつジャンクを買ってしまう。最初に手にした一眼レフミノルタSRTに対しても似たような気持ちがあり、その辺りは説明し難い。

この初期型は、オリンパスの製造オリジナルではなく、極初期に下請けの工場に製造を委託したロットと云われている。半ば伝説に近い逸話が幾つもあり、単にカメラにしてはひとつの物語を有している。

すでに製造されて五十年以上は経過しているが、さほどに目立つ故障もなく立派な工業製品だと認識する。レンズ性能は現代の製品に比較してもトップクラスであると言われている。

本来は、こういう製品こそ工業力の昇華と呼ぶべきで、人員と市場のコスト優先主義だけの製品ばかりを世に送っていると、いずれ必要な時に日本は何も作れなくなる恐れも…あるだろうね。