HOODのブログ -15ページ目

宇多田ヒカル

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録画しておいた紅白歌合戦を見る。

宇多田ヒカル『花束を君に』が、やはり私的は白眉だ。

『花束を君に』…愛の告げ方は様々だが、必ずさらぬ別れが来て、人は旅立つ。その時に、相手に伝えたい言葉があるだろうか。お互いに言葉では言わなくとも『花束』に心を込めて『さよなら』を交わす。
ありがとう…それで全てが足りる。そういう幸せもあるのだ、とも思えた。


宇多田ヒカルの詩世界には、ある種の寂滅感覚を得ることか多い。満開の桜より散って地に広がる花びらに桜の美しさや儚さを知るような感覚だ。

ならばこそ願わくは、彼女には私より長生きして歌って欲しい。

改訂・一つの戦い

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本年最初の舞台撮影。私は、目前に展開するシテの力と戦う撮影であった。今までの活動を試された一日と言える。

残された人生を、どうやって生きるのか役者達に問われたようにも感じすらあった。


役者による身体表現の力は永遠ではないが、演技の深淵や広さは無限である…と、撮影中に矛盾する意識が交錯していた。

もっと強くならなきゃならないな。

葡萄

撮影の依頼を受けて都内へ向かう。

いつもの見慣れた風景が広がる常磐線であるが、震災から年々に農地や牧場、果樹園が減り、あるいは荒れて行く。


毎年の冬、見事に剪定されていた葡萄園が、今春は雑草に埋もれている。葡萄は冬に手入れをしなければ夏の収穫は望めない。

見捨てられて延びきった枝々が、虚空を掴もうとするように悲しげだった。