今日も節分のお話です。第3弾ですね。
いいお話なので、ぜひお聞き下さい。
群馬県藤岡市の鬼石地区では「福は内、鬼は内」です。
鬼が投げた石でできた町という伝説があり、
なにせ鬼は町の守り神。全国各地から追い出された鬼を
歓迎する「鬼恋 節分 祭」を開催しているのです。
さて・・・
心ほっこり、聞いて楽しむ絵本 日本むかし話 。
今日のお話は「節分の鬼」です。
ある山里に、一人暮らしのおじいさんがいました。
おかみさんと一人息子はすでに病気で亡くなっていて
2人の小さなお墓に、お参りする事だけが楽しみです。
「かかや、息子や、早くお迎えに来てけろや。」
と、いつまでも手を合わせているのでした。
冬の晴れた日、おはか参りの夜道に子供たちの声です。
「鬼は~、外! 福は~、内!」
「鬼は~、外! 福は~、内!」
「ほう、今夜は節分じゃったか」
息子にぶつけられた豆の痛さも 今ではいい思い出です。
家に帰ると、押し入れから古いつづらを出しました。
「あったぞ。昔息子とまいた節分の豆と鬼の面じゃあ。」
思い出の面をつけたじいさんは、ある事を思いつきます。
「おっかあも、可愛い息子も、もういねえ。
ましてや、福の神なんざにゃとっくに見放されておる」
おじいさんは、鬼の面をかぶって豆をまき始めました。
「鬼は~内、福は~外。鬼は~内、福は~外」
おじいさんは、わざとアベコベに叫んで豆をまきました。
もう、まく豆がなくなった時、誰かがやって来ました。
「おばんでーす。おばんです」
「誰だ? おらの家に何か用だか?」
おじいさんは、戸を開けてビックリ。
(つづく)
■セルフライナーノーツ1
【そこにいたのは、赤鬼と青鬼です】
「いやー、どこさ行っても『鬼は~外、鬼は~外』。
嫌われてばかりでのう。なのにお前の家では、
『鬼は~内』って、呼んでくれたでな」
おじいさんは震えながら、やっとの事で言いました。
「す、すると、おめえさんたちは節分の鬼?」
「んだ、んだ。まんずあたらしてけろ」
と、ズカズカと家に入り込んで来ました。
「おばんでーす。おばんです」
「『鬼は~内』ってよばった家はここだかの?」
「おーっ、ここだここだ」
「さむさむ。まずは、あたらしてもらうべえ」
ぞろぞろ、ぞろぞろ、大勢の鬼たちが入って来ました。
節分の豆に追われた鬼がみんな、集まって来たのです。
「何にもないけんど、うんと温まってけろや」
「うん、あったけえ、あったけえ」
おじいさんは、いろりにまきをドンドンくべました。
十分に温まった鬼たちは、おじいさんに言いました。
「何かお礼をしたいが、欲しい物はないか?」
「じゃあ、温かい甘酒でもあれば、皆で飲めるがのう」
「おお、引き受けたぞ」と、甘酒やら、ごちそうやら、
そのうえお金まで山ほど持ってきました。
たちまち、大宴会の始まりです。
「ほれ、じいさん。いっペえ飲んでくれや」
おじいさんも、すっかりご機嫌です。
こんな楽しい夜は、1人になって以来はじめてです。
(つづく)
■セルフライナーノーツ2(Fine)
【鬼たちとおじいさんは、大声で歌いました。】
♪やんれ、ほんれ、今夜はほんに節分か。
♪はずれ者にも、福がある。
♪やんれ、やんれさ。
♪はずれ者にも、春が来る。
大宴会は盛り上がって、歌えや踊れやの大騒ぎ。
おじいさんも鬼の面をつけて、踊り出します。
鬼たちは楽しい節分を過ごすし、朝になると
「また来年も来るから」と、上機嫌で帰っていきました。
おじいさんはそのお金で、おかみさんと息子のお墓を
立派な物に直すと、手を合わせながら言いました。
「おら、もう少し長生きする事にしただ。
来年の節分にも、鬼たちを呼ばねばならねえでなあ。
鬼たちに、そう約束しただでなあ」
おじいさんは、晴れ晴れした顔で家に帰っていきました。
【おしまい】
★いかがですか、心ほっこりしました?
同じようなお話が3話も続きましたね。
「鬼は~うち!」が共通項でした。
聞き比べて頂けると幸いです。
こんどは、どんなお話が聞きたいですか?
9分58秒のお話です、どうぞ時間をとってお聞き下さい。
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