
今年も年の瀬。
相場は紆余曲折ありましたが、全体的には堅調でしたから、利益積み増した人も多いのではないでしょうか。
そして、12月は賞与も入ってきますから、株の追加購入を検討している段階かもしれません。
でも、今年のNISA枠ってもう使い切っていて、買うなら来年のNISA枠なんて言う人も沢山いそう。
その場合は、一旦は待機資金になるわけですが、皆さんは、待機資金ってどうしてます?
現金のまま?
僕は・・・常にフルインベストメントなので待機資金はいつも枯渇しています(;'∀')
ただフルインベストメントと言っても、一応は
「一定割合は短期の運用先に入れているだけで、いつでも換金できる資産」
という位置づけ。

ではその、具体的資金の運用先としては
僕の預けているSBIなら、何もせずとも円建ての現金はハイブリッド預金として勝手に普通預金程度の金利が付きます。
同じくみずほならMRFとして普通預金プラスアルファくらいの金利が付きます。
ただこれから先少しは上がるでしょうけど、現状0.1〜0.3%程度の金利ですから本当におまけ程度ですね。
一方で、米株から入る配当金はMMFとして運用していて、金利は米国の利下げで下がってきましたが、それでもまだ4%弱の金利が付きます。
即日換金出来てこれだけの金利ですから、こちらは十分運用対象として合理的です。
ただ、ドル資金の預け先としてはいいのですが、円をドル転して入れるのは、今の為替レートではちょっと難しそう。
現在1ドル155円の円安で、今後予想される日銀の利上げと米FRBの利下げを考えると、この先は円高になる可能性が高いですからね。
今ドル転してドル建てMMFに入れても、利息<為替差損になりそう。

という事で、円建ての待機資金の預け先について考えてみました。
実は日本でもこの所の金利上昇を受けて、一時絶滅していたMMFが復活しているようですが、僕の証券口座のあるSBIでは取り扱いがありませんし、利回りも、0.2~0.4%程度とまだまだ納得できるほどにはなっていません。
するとすぐに思いつくのは債券。
生の日本短期国債を購入するのが、デフォルトがない限り元本が保証されるので安全なのですが、一時的な預け先としては流動性が気になりますし、利回りも0.7〜0.75%程度ですからやはりちょっと物足りない。
こう考えていくと、為替リスクはあるものの米ドル建ての債券ETFが一番合理的に思えてきます。
勿論、先述のように、この先円高進行の可能性は高いと思いますから、為替差損は発生します。
しかしそうなる原因は米FRBの利下げですから、米国債は上昇します。
であれば、為替差損が債券上昇によってどの程度相殺できるか?これをシミュレーションして結果がプラスになれば、合理的な預け先という事が言えますよね。

という事で、東証ETFの
(2255)iシェアーズ 米国債20年超 ETF
(2256)iシェアーズ 米国総合債券 ETF
の二つで、シナリオを作成して・・・貰いましたcopilot君に。
まず最初に、この二つのETFについての説明をすると以下のような感じ
📌 2255:iシェアーズ 米国債20年超 ETF
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対象資産:残存期間20年以上の米国国債
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デュレーション:約17年(非常に長い)
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利回り水準:分配金利回りは概ね3〜4%台
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価格変動特性:
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金利変動に対して非常に敏感(利下げ局面では大きく上昇、利上げ局面では大きく下落)
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株価急落時には「リスクオフ資産」として買われやすく、ヘッジ効果が強い
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用途:
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株価急落時のヘッジ資産
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利下げ局面でのキャピタルゲイン狙い
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待機資金としてはボラティリティが高く、短期資金にはやや不向き
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📌 2256:iシェアーズ 米国総合債券 ETF
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対象資産:米国投資適格債券市場全体(国債、社債、MBSなど)
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デュレーション:約6年(中期)
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利回り水準:分配金利回りは概ね3〜3.5%台
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価格変動特性:
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金利変動に対する感応度は中程度(利下げ効果は限定的)
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分散効果が高く、価格変動は2255より小さい
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用途:
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待機資金のアクティブ運用(安定性+利回り)
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為替リスクを取りつつも、価格変動リスクは2255より抑えたい場合に適合
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と、普通に考えれば短期の預け先としては総合債券の2256が安定です。

ただし、現在のマーケットを考えるとちょっと違う見方もできます。
すなわち、この先の米国の利下げと、米国の景気後退の可能性です。
📌 2255が利下げ局面でプラスに働く理由
デュレーションが長い(約17年)
→ 金利変動に対する感応度が大きく、利下げ時には価格が大きく上昇する。
→ 例えば0.25%の利下げで約+4%、0.5%で約+8〜9%、1%なら+17%程度の価格上昇が期待できる。
株価急落時の逆相関効果
→ 景気後退や株価下落局面では「安全資産」として米国長期国債が買われやすく、価格上昇につながる。
→ そのため株式ポートフォリオのヘッジ資産として機能しやすい。
分配金利回りも享受できる
→ 現在の分配金利回りは3〜4%台。利下げで価格上昇が加われば、トータルリターンはさらにプラス方向に働く。
こういった特徴を現状のマーケットに当てはめるのなら、2255は中々に筋のいい投資先に見えてきます。

では実際に、2255と2256が為替差損をどの程度相殺してくれるか?これを各想定為替レートと各利下げ幅とでシミュレーションしてみます。
📊 マトリクス表:2255(20年超ETF)
🧮 前提条件
現在の為替レート:150円/USD
投資対象:米国債20年超ETF(デュレーション ≒ 17年)
分配金利回り:年率4%
債券価格変動率 ≒ デュレーション × 金利変動幅
0.25%利下げ → 約 +4.25%
0.50%利下げ → 約 +8.5%
1.00%利下げ → 約 +17%

🧮 前提条件
現在の為替レート:150円/USD
投資対象:2256(米国総合債券ETF)
デュレーション:約6年
分配金利回り:年率4%(直近水準を仮定)
債券価格変動率 ≒ デュレーション × 金利変動幅
0.25%利下げ → 約 +1.5%
0.50%利下げ → 約 +3%
1.00%利下げ → 約 +6%

これを見れば一目瞭然。
米国が利下げするのなら、という前提であれば、2255のほうが利回りは高くなり、円高による為替差損もかなり吸収できますが、2256では円高進行が早ければ為替差損を吸収できません。
さらに、もしかすると来るかもしれない米国の景気後退時には、2255は逆行高する可能性が高く、リスクヘッジにもなりえます。
利下げの幅については、米国経済が予想以上に強ければ0.25bp×2回、ある程度弱ければ0.25bp×4回を想定しておけばいい気がします。
懸念を上げるとすれば、今年4月のトランプショックでは、株安、通貨安、債券安というトリプル安に見舞われ、長期債も逆行高どころか連れ安したという所でしょうか?
米国自体の信用が揺らぐのであれば、債券についても売られる可能性はあるという事です。
こういったことも想定するなら、ゴールドなどの守りの資産への分散もしつつ株、債券へと分散投資するというのが、やはり定石ですね。




