
長らく溜まっていた信用売り残は、先週8160億ほどまで減ってきました。
一般的に節目と言われる8000億は上回ってはいます。
しかし、以前から言っているように、現在の日本株の一日の出来高からすれば、実はもう8000億というのは決して多い数字ではありません。
8000億という数字は長らく刷り込まれてきた心理的な節目としての役割と、瞬間的な売り圧力としての役割以外、実際の需給面では形骸化しつつあります。
とすれば、既に空売りの踏み上げ相場はほぼ終了していると予想します。

現状は、ボリバン中央がサポートになっていて、ここまでの上昇でもボリバン中央で反発していましたから、期待したいところではあります。
しかし先週の日経平均は既にヨコヨコしはじめ、ボリバンのアッパーは下向きはじめています。
このままヨコヨコすればバンド幅が狭まってトンネルになりますから、しばらくレンジという流れもありそう。
その場合の下限は47500円~48700円位を想定しますが、ここより下抜けるなら、一旦大きな調整に発展するのを覚悟しておきます。
大きな調整に入る場合、節目でもある40000円はちょうどいい位置。今回の上昇期間、下限だったPER15.5 倍も40800円ほど。なので、暴落があってもこの辺りのサポートは意識しておきたいところ。
実際どちらに動くかはわかりませんが、AI、半導体株に関してはSBGはじめ、材料出尽くしの売りがだいぶ出ていて、高値で捕まっている人にとっては含み損。
このまま反転しないなら、来月、損益通算の対象になりやすいところでしょうから、下げ圧力はありそうですね。

一方でバリューはどうかというと、そもそも上がっていないので、高値で捕まったという事も少なく、売られても下値も限定的でしょうから、含み損が増えていなければ損益通算の対象にもなりにくいと想像。
高配当を下落で買いたい筋にとっては、あまり下で待っていても落ちてこないこともあるかもしれませんね。
しかしこの流れであれば、株価加重の日経平均は大きく調整するはずですからセンチメントは悪化するかもしれませんね。
そうなるかはわかりませんが、覚悟は一応しておきます。

直近では、日経CFDが上げて週末を終えています。
NYDOWが金曜の引けにかけて売られたため、日経CFDも最終的には微増という感じでしたが、DOWが上げている間はそれなりの値幅で上げていました。
月曜の寄り付きでこの流れを引き継ぐなら、そこから上げて終われるのか、それとも寄り天なのか、はたまた日経が下げてもTOPIXが逆相関するのか?
この辺りで投資家の直近のセンチメントがわかりそうですが、その後19日にはNVIDIAの決算が控えていますから、こちらも目が離せません。

そのNVIDIAですが
📅決算 発表日時
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米国東部時間:11月19日(水)午後4時20分
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日本時間:11月20日(木)午前6時20分
📊 市場予想
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売上高:約548億ドル(前年同期比+56%前後)
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1株当たり利益(EPS):約1.20~1.25ドル(前年同期比+53~54%)。
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AI需要によるデータセンター向けGPUの成長が引き続き業績を牽引すると見られています。
ポイントは市場予想をビート出来るかと、その後の午後5時(日本時間午前7時)からの決算説明会の内容。
説明会での今後の見通し次第では、今期の決算が幾ら良かろうが売られるでしょう。
そしてその結果は翌日の日本株のグロースに確実に反映されますから、国の経済指標同等のインパクトになるはずです。
これで決算内容ミスってると、孫さんのSBGが58億分のNVIDIA売ったのは大正解って事にもなりますね。




