
今回の決算、日米共に大体一巡しました。
やはり目立ったのは、AI、半導体関連のお祭り騒ぎ。
日経平均の先導株の上昇を横目に、前半戦は自身のポートフォリオは何事もなかったかのように、無反応。
このままずっと上がらないのではないかと不安になりました。
まあでもね、指数見てると不安になるのですが、自身の投資方針の基本に立ち返れば、上がらないならそのほうがいいんです。
だって、僕の投資方針として
持ち株は金の成る木
と思って買っているのです。
苗木で買って、桃栗三年柿八年。
木が成長するにつれて、収穫できる果実の数が増えるように、増配によって、インフレ率に勝る配当を得られるマネーマシンが高配当株。
目当てなのは果実であって、それを手にするには売却は出来ませんから、木の値段が上がることに特に意味はなく、むしろ木の買い増しによって収穫量を上げようと思ったら、苗木の価格は上がらないほうがいい。

資産の形成期の自分にとって、株価が今上がってしまうのはむしろ将来までに買い溜めれるの資産の量が減ることに他なりません。
ただまあ、株価の上昇が業績と連動してるとするならば、株価上昇イコール収穫できる実(配当)の上昇を意味するので、ある意味では喜ばしいことですけどね。
仕手株のように業績と連動しない株価の乱高下をするような銘柄は組み込んでいない(つもり)ですし。

決算期になるとyoutubeとかXとかブログとか、色々見てると、短期トレードで、悲鳴も聞こえてきます。
特に今期はAI、半導体のトレンドに乗ろうとして上手くいかずという人が多いように思います。
例えば上げ続けてきた株にも関わらず、タイミング間違って悲鳴上げてる人。
または決算跨い下落して悲鳴上げてる人。
AI、半導体が先導してるにもかかわらず、AI、半導体で損している。

そて見てても考えてみたですが、自分の持ち株で同じように決算明けに仮に下がったとしたらどうか?
コアで持っている長期保有の銘柄は、下げても自分は全然気になりません。
むしろ、下がってほしいと思っている株
特に、年明けにNISA枠が回復するまでは上がらないでいて、なんて思っている株を中心に買っています。
NISA枠が回復したら買おうとしているのに、その前に上がってしまったらどうしようと逆に焦っている銘柄たちは、負け惜しみでもなんでもなく、上がらなくていいと思っている株たちです。

だから、好決算なのに材料出尽くしで売られたらどうしようとか、そんな心配することも、実際売られて狼狽することも一切ないんですよね。
そして実際には、配当に下方硬直性がある為、グロースほど下がらないことが多いのですが。
もちろん、下方硬直性があるのは、それなりの実績が必要です。
配当や優待で大風呂敷拡げて、中には一度も優待実施しないまま優待廃止して炎上するような企業もありますからね。
確実な業績の伸びと、その業績を裏付けに株主還元をする企業であること。
これが必須ですが、逆にいえばこの要件を満たしているにもかかわらずずっと株価が評価されていない企業なんていうのは、株価なんて上がらなくても買いなんです。

でも、理論上はそうだとわかってても、万年割安株は投資しにくい。
コロナショック前くらいまではそう思っていましたが、バフェットさんが5大商社株を買った以降、僕の中でその思いは払しょくされました。
バフェットが買う以前から、何年も高配当を維持したまま5大商社は埋もれていたのです。
新興市場でも小型株でもない、東証一部(プライム)の大型株です。
見つけるのも比較的容易ですから買うチャンスはバフェット以上に日本人投資家はずっとあったのですからね。

今でもバフェットは
「日本の宝の地図のような小さな文字の冊子(多分四季報)」
を読んでいるそうです。
宝の地図というのは、まだまだお宝が埋まっているというバフェットのお墨付き。
そして、そのお宝は、時価総額50億の誰も知らない小型株ではなく、ある日突然業績上げるグロース株でもなく、大型株バリューの中に潜んでいる。
という事を言っているのだと解釈しています。
それに大型バリューであれば、安定している(キャピタルではなくインカム的に)ので、変なところでヘッジかけて、その分のヘッジコストを払う必要もないですからね。
ヘッジコストに資金入れる想定なら、それをしなくていい分資金効率も良くなります。
暴落に備えて両建てしとこうとかね、必要なし。
とね、今回の決算に対しての色んな人の発信見て、自身の投資方針を再確認できたのでした。
よし、ぶれてないぶれてない。

でね。
皆さんの中でボラの高いグロースへの短期投資で利益出ている人は全然いいです。
でもベンチマークが上げているにもかかわらず、上手くいっていない人、損している人。
もしかしたら
自身の性格と資金(リスク許容度)が、投資方針がマッチしていないのかもしれません。
何に投資するかの銘柄選びの前に、投資方針選びをすることも大事かもしれませんよ。


