レバレッジETFを売りで入るとどうなる?~複利ドリフトの逆利用~ | グデーリアンの投資ブログ

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銘柄選びや運用成績だけでなく投資に対する考え方や自分の失敗、成功談なども踏まえてお話しできればいいなと思っています。

 

 

 

 

 

前回のブログで、レバレッジETFの値動きについて話しましたが、一般にブルであろうがベアであろうが、上げ下げを繰り返すうちに減価していくのがレバレッジETFです。

 

 

 

しかし、買って減価が起こって価格が棄損するなら、空売りで入れば利益が出るのでは?

 

 

 

 

 

これは、複利ドリフトの逆利用という発想

 

これについてcopilot君に解説を求めると

 結論から言うと:
理論上は「ベア型投信を空売りすれば、レンジ相場で複利減価を逆手に取って利益を得られる可能性があります」。
ただし、実務上は注意点も多く、以下で詳しく解説します。


🧠 なぜ理論上は利益になるのか?
1. ベア型投信の複利減価
ベア型投信(−2倍など)は、日々の値動きに対して逆方向に2倍で動く。

例えば、指数が +1% → −1% を繰り返すと、指数はほぼ横ばいでもベア型は減価する。

これは「ボラティリティ・ドラッグ(volatility drag)」による複利的な損失。

2. 空売りすれば逆に複利が味方する
ベア型が減価するなら、それを空売りして保有すれば、時間とともに利益が積み上がる。
特に「レンジ相場(上下を繰り返すがトレンドがない)」では、ベア型は減価し続けるため、空売り側が有利。

 

 

 

ん~まてよ?

 

上昇しても下落しても、ブルもベアも棄損していくのなら、ブルとベアの両方に空売り売りで同額入っておけば、必ず利益が出そうです。

 

これについてcopilot君に(略

 

結論から言うと:

理論的には「ダブルブルとダブルベアの両方を空売りすれば、レンジ相場では複利減価を逆手に取って利益が出る可能性があります」。しかし、どちらかに強くトレンドが出ると、損失が急拡大するリスクがあります。

以下、詳しく解説します。

🧠 なぜレンジ相場では利益になるのか?
1. ダブルブル・ダブルベアの複利減価
両者とも「日々の値動きに対して2倍で動く」ため、上下を繰り返す相場では複利的に減価します。

例えば、指数が +1% → −1% を繰り返すと、どちらも減価する。

2. 両方を空売りすれば、減価分が利益になる
ダブルブル:減価 → 空売り側が利益

ダブルベア:減価 → 空売り側が利益

よって、レンジ相場では両方とも空売り側が有利

 

 

 

 

 


📉 ただし、トレンドが出るとどうなるか?
例:指数が一方向に+10%上昇した場合
ダブルブル:+20% → 空売り側は−20%損失

ダブルベア:−20% → 空売り側は+20%利益

合計:±0%に見えるが、複利効果でダブルブルの損失が上回る可能性あり

さらに、指数が+20%、+30%と進むと:

ダブルブルは+40%、+60%と加速 → 空売り側の損失が急拡大

ダブルベアは−40%、−60% → 空売り側の利益は限定的(価格がゼロに近づくとそれ以上下がらない)

 

ETFに複利が効くのか?とか理解できないところもあり、割と何言ってるのかわかりませんが、確かにベアのほうは、下げが続いて価格がゼロに近づけば下がりにくくなるのに対して、ブルは理論上どこまででも上がりますね。

 

信用取引の格言で

買いは家まで、売りは命までと言われる所以でもあります。

 

 

 

 

まあそれでもぼんやりしたままですので、ここは論より証拠です。

 

 

日経のブル型ETF

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 (1570)

 

同じくベア型ETF

NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 (1357)

 

この二つを同期間、同金額空売りを仕掛けていたらどうなったかを表にしてもらいました

 

 

 

理論上は指数に対しては相殺されるはずなのに、ベアの方の値段が安く、ブルの方が高いです。

 

つまり売りで入る場合、上昇局面では損失のほうが大きくなります。

 

これがcopilot君のいう、合計:±0%に見えるが、複利効果でダブルブルの損失が上回る可能性ありという事でしょうか。

 

 

ただこれを見るとどうやら、下落局面においては若干の利益は出るようです。

まあ下落局面が予想できるのであれば、両建てする必要はないですけどね。

 

 

 

ちなみに両建ては無理でしたが下落時にはベア型を買うよりも、ブル型を売る方が利益が出るかもしれません。

 

🧠 なぜ1570の空売りの方が有利なのか?
1. 複利減価の影響が大きいのは1570(ブル型)
1570は「日々の値動きに対して+2倍」で動くため、下落局面では複利的に損失が加速します。

例えば、日経平均が−1%を10日間続けると、指数は約−9.6%ですが、1570は約−18.3%になります。

2. 1357(ベア型)は下落局面で利益が出るが、複利効果は限定的
1357は「−2倍」で動くため、日経平均が下落すれば上昇します。

しかし、下落が連続しない場合や反発を挟むと、複利効果が打ち消されてしまう。

また、ベア型は価格が下限に近づくと、上昇余地が限定される(ゼロに近づくとそれ以上上がらない)。

3. 実際の騰落率比較(概算)

 

 

 

 

 

これを見るとブルは日経比2倍にマイナス方向に動いていますので売りで入れば日経比2倍の利益になりそうですが、ベアはほぼ1倍分しか値動きがありません。

 

もちろん売り方はこれにプラスして品貸料を払わなければいけませんのでその分を加味しなくてはいけませんが、このコストは年間2~5%とのことですから、十分ブルの空売りのほうが利益につながりそうではあります。

 

下落相場を当てれるのであれば、という条件付きですが、これはこれでありなのかと思いました。

 

参考になれば。