
金価格の下落、どうも現物とETFとの価格の乖離が一助のようですね。
現物よりも高い価格になってしまっているので、これまで積み立ててきた人は十分利益が出ていて、現物もしっかり上昇しているのでそれほど問題はないですが、これから一度に大きく買うのには注意が必要です。
ああそういえばこれ、過去には原油でもあった気がするなぁという記憶が。
いずれ現物価格に向けた修正が入るので、今現物より高いなら売りで入れば理論上はもうけが出ます。
が、コモディティにはロールオーバーコストがかかるので、いつどこで乖離の修正が入るかで結果が変わってしまう。
特にロールオーバーコストの高い原油では払いたくないコスト。
金はね、それほどコスト高くないと思うのですが。

で、なんでこんなことが起こるのかというと、株で例えるとわかりやすいかもしれません。
例えば1570のような日経連動型ETFを買うとします。
もし、このETFに大量の買い注文が入って、現物取引よりも多くなるとどうでしょう?
例えば、1日で100万株の現物取引量のある株を、200万株買わないと、日経に連動出来ないくらいの大量注文が、ETFの1570に入れば?
買いたくても売り物が出ていないので買えませんから、1570と現物で乖離が出始めますよね。
必要数全部は買えないとしても。1570が買えるだけかっさらっていけば、他の日経関連のETFにも影響が出始めます。
現状金の現物と、ETFの間にこれが起きているということです。
現状の下げは、この乖離を埋めに行っている分があるはずですから、勝負するなら売りで入るのもありかもしれないですが、まずはこの乖離が解消されるまで無理なポジションは取らないほうがいいかもしれませんね。

そういや、SBIのiDeCoにラインナップされているこれ↓
三菱UFJ純金ファンド(愛称:ファインゴールド)(三菱UFJ純金ファンド)
ちょっと前から大分上がりすぎな感があったんだよなぁ。
これも、金現物保持型のファンドだったはずなので・・・。



