ゴールド 金 価格 予想 | グデーリアンの投資ブログ

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トレードではなく資産運用の観点での投資ブログ。
銘柄選びや運用成績だけでなく投資に対する考え方や自分の失敗、成功談なども踏まえてお話しできればいいなと思っています。

 

 

 

 

 

ゴールド、最近みんな注目していますよね。

僕も今年の初めから、確定拠出年金のゴールドの割合を上げています。

 

フォローさせていただいている方の中には新NISAの多くをゴールドに割り振っている人もいて、投信としてはレバレッジ型の株式投信?と見間違う成績で凄いことになっているようです。

 

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で、このゴールド、今週5%の大きな下げがありました↓

 

ちょっとビビる値幅の下げですが、今後どうなるのか気になります。

 

しかしゴールドは、企業のようなファンダメンタルがありませんから、需給要因とテクニカルしか判断材料がありません。

 

テクニカル的には、4350ドルを付けた段階で、移動平均線との乖離が大きくなっていましたが、今回の下げではボリバン中央線で綺麗に下げ止まっていますから、ここは一旦サポートにはなりそうです。

 

もし下抜けてしまった場合、ボリバンロワーと50日線が3750ドル付近にいますから、次下げ止まるならこの辺が目標になりそう。

すると値幅としては更に7%ほどの下げというところです。

 

 

 

 

 

 

需給要因としては、まずは地政学リスクと各国の中央銀行の買い

 

  • 地政学リスクの高まり

    • 中東情勢、台湾海峡、ウクライナなどの緊張が続き、安全資産としての金需要が増加。

    • 米中貿易摩擦や米政府機関の閉鎖もリスク回避の動機に。

  • 新興国・旧東側諸国の中央銀行による金買い

    • 特に中国、インド、ロシアなどが外貨準備の一環として金を積極的に購入。

    • 米ドル依存からの脱却を目指す動きと連動。

 

次に、米国の経済動向

  • 米国の利下げ観測と実質金利の低下

    • 金は利息を生まないため、実質金利が下がると相対的に魅力が増す。

    • 2025年はFRBの利下げ継続が予想され、金価格の追い風に。

  • インフレ懸念と資産防衛ニーズ

    • 米国の財政赤字拡大やインフレ再燃へのヘッジ手段として金が選好される。

  • ドル安傾向

    • 金はドル建てで取引されるため、ドル安は金価格の上昇要因に

 

そして、工業用品としての実需

  • 2025年の工業用途による金需要は約300トン前後で、世界需要の約7〜8%に相当。

  • 2026〜2030年にかけて年率1〜2%の緩やかな増加が予測されている。

  • スマートフォンやEVの高性能化に伴い、微量ながら金の使用が継続。

  • 価格高騰により、銀・銅・パラジウムなどへの代替が進行中。

 

 

 

 

 

これらを見て行く必要がありそうですが、まず本丸は、各国中央銀行の買い。
これを見ると、中国、インド、トルコ、ポーランド、カザフスタンといったところが保有量を増やしています。
この中でも中国とインドは外貨準備金に対する保有割合はまだまだ小さく、経済的な伸びしろがあり、米国との関係に一定の距離がある、と、買うための動機が満載ですから、中国とインドの動向を見るのが金価格の先行指標になりそうです。
ちなみにこれらの買いのインパクトは、年間の押上効果300~500ドル程度とのこと。

 

 

 

 

 

 
次に米国の経済動向に伴う買いのインパクトですが
こちらも、約300~500ドル程度の押上効果が、機関投資家を通じて期待できそうです。
中央銀行の買い需要と同程度に見えます。
しかし中央銀行の買いが簡単には売りに転じない安定した需要なのに対して、機関投資家の買いは、高値では売られる可能性のある、市場のセンチメントに連動した買いである所には注意したいです。
今回のうような下げの原因はどちらかと言えば、こういった機関投資家からの利益確定売りが可能性が高いという事ですね。

 

 

 

 

 

 
最後に工業製品としての実需。
これは意外に20~30ドル程度とと市場に与えるインパクトは少ないようです。

 

 

 

 

 

ではこれらを踏まえ、上記したことが全て起こった場合に金価格は実際にいくらになるでしょうか?
 
まずテクニカル的な下げは、現在4350ドルから下げて一旦4100ドル近辺にいますが、この先50日線まで二番底を付けに行くとすれば3750ドルで、トータル600ドルの下げとなります。
 
次に、米国の利下げが予定通り起こるのであれば、予想されるのは300~500ドルの押上げ。
仲値を取って400ドル上げるとすれば
 
3750+400=4150ドル
となります。
 
最後に、トランプマンの在任期間残り三年の間、半グローバリズムが続き、ドルの信用が揺らぎ続けることで各国中央銀行の金買いが続けば、こちらも仲値400ドル×3年で1200ドル。
 
4150+1200=5350ドル
となります。

 

 

 

 

 

アナリストの最近の記事を見ると、金の今後の予想値は5000とか6000ドルとしていることが多いので、5350ドル。
どうでしょうね?
 
わりと現実的なシナリオではないでしょうか?
 
だとすれば、今の下落はまだまだ買い場という事も言えそうですが。
 
問題はね、コモディティ投資にはインカムがないところ。
シナリオ通りにならなかった時に、持っていても現実利益がないんですよね。
見誤るとただただ資金拘束されてしまいます。
 
それを踏まえてお前はどうするのだと言われると、僕の場合はリスク分散もかねてやはりゴールドは一定程度持っておきたいなと。
 
ただ、新NISAでは積み立て投資枠で買えるファンドがないんですよね。
 
あるのかな?
探せないだけ?
あるならだれか教えてください。
 
ということで、僕は確定拠出年金を利用して投資割合を増やしています。
その分SP500とか株のファンドの割合は減らさなくてはいけませんが、こちらはね、減らした分はNISAの積み立て投資枠で買うことが出来るので。