今後の投資戦略 | グデーリアンの投資ブログ

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トレードではなく資産運用の観点での投資ブログ。
銘柄選びや運用成績だけでなく投資に対する考え方や自分の失敗、成功談なども踏まえてお話しできればいいなと思っています。

 

 

 

 

 

今回の下げは、まだ完全に収束したわけではないですが、とりあえず、いつもの急落時のよくある水準での値動きだったと思います。

 

2割下落を超えた辺りで下げが加速。

3割下落で追証が発生する信用組をビビらせるように機関が売り仕掛け、売り切った辺りで反発。

短期のイナゴが翌日戻り売りをして反落、初回の底値を割るエネルギーがないのを確認してダブルボトムを打つことで底が確定。

 

ただし、トランプマンがこの先まだ何をしでかすかわからず、今回がそうだったように、一歩間違えば市場をクラッシュさせるようなことも考えられます。

 

ですから、いずれ今回の底値30700円も大きく割り込むような下落もあるかもしれません。

 

その場合、現在のファンダ的には27000円が底になると思っていますが、企業業績がこの先悪化するなら、企業のEPSも下がってくるので、その場合は27000円も下方修正して見ておかなくてはならないかもしれません。

 

 

 

 

 

今回の下落を見ていて、小売りや通信などの内需は強く、本日も前場終了時点で日経が4%の下げの中、持ち株ではイオンが+17円、ソフトバンクは-0.6円。

持ち株ではないですが、食料品や建設、農林水産などで逆行高がちらほらありますね。

 

農林水産セクターで、タマゴやさんのホクリヨウが7%高。

内需ですし、米国では鳥インフルの関係でタマゴが暴騰しているというのも関係あるのでしょうか?

少し前に株見てたので、買っとけば良かったなぁと後悔。

 

 

 

 

 

その他、今回の下落で想定外だったのが、米国の超長期債が大きく下落したこと。

株のヘッジに債券をと推奨されることは良くありますが、短期債は株が暴落すると同時に暴落します。

勿論下がり幅も少なければ回復までの期間も短いので、株よりダメージは少ないですが。

その一方、コロナショックやリーマンショック時には超長期債は逆行高でコロナショックでも30%以上、リーマンショックでは確か60%以上あがっていたはず。

 

ところが先日の株の下落では、超長期債が株と同等に暴落していました。

ちなみに本日も下げています。

 

ここ最近、新興国を中心にドル離れが進んでおり、ドルの代わりに各国中央銀行がゴールドや、場合によっては仮想通貨を持ち始めています。

 

 

 

 

 

有事にリーダーシップを取ろうとしないアメリカ、もめ事起こすとドル資産凍結するアメリカ。

こういう姿勢が、第三世界や旧東側諸国にとっては外貨準備金としてのドルはリスクになりえますから、代替えとしてゴールドや仮想通貨を選定するという流れと言われています。

 

今回の債券売りも、短期的には株暴落による資金繰りのために債券が売られた面はあると思います。

その証拠に債券以外にもゴールドなども下げていますから、これらは実需の売りのように思えます。

 

しかし中長期的に見れば、中国がしばらく前から米国債を減らしていると言われていますし、日本も先月米国債を減らしました。

 

売られれば当然米国債は下がるわけですが、これによって何が起こるかというと、利回りが上がります。

 

どういうことかというと・・・

 

 

 

 

例えば100万円の債券を発行し、10年後を償還期限として、その間に10万円払うと設定します。

 

するとこの債券は年利1%の債券です。

 

債券価格は本来固定ですが、この債券は中古の債券として市場で売ることが出来ます。

5年経った後市場に売れば、受け取れる利息は、1万円×5年分の5万円ですから、(※)その分債券価格を割り引いて95万円で取引されるのですが、もし売り手が多く買い手がいなければ、さらに割引された価格で売りに出されます。

 

※さーせん(´・ω・`)間違ってますね。

 5年で5万円の利子受け取れるなら、別に減額せずとも利回りは年1%のままですね。

この部分は無視して、中古債券価格は需給によって増減すると思ってください。

 

すると、受け取れる利息が変わらないのに既発の債券価格が下がるので、利回りが上がるのです。

 

これが、今債券が売られて債券利回りが上がっているという現象です。

 

これで困るのが誰かということですが、既発債権をすでに所有している投資家と、もう一人。

 

これが重要なのですが、債券を発行したい人が困ります。

 

 

 

 

 

なぜなら、既発債が安くなり、結果利回りが上がっているのですから、新規発行債券はそれ以上の利息を付けないと買ってくれません。

 

ですから、この先国債を発行したいトランプマンは困ってるわけで、しゅーさんは少なからずこういう狙いで売ってると考えられます。

 

で、株価が下がっても平気な顔していたトランプマンは、債券が売られるのを見て軌道修正し、90日の関税発動延期をしたと思われ、一旦は株も債券も反発したのが一昨日と昨日。

 

しかし中国に対しては依然、というかさらに追加関税をかけているので、日本に次いで米国債所有量の多いしゅーさんが嫌がらせ国債売りが加速させれば、さらなる債券暴落もあるかもしれません。

 

 

 

 

 

と、いうところには気づけなかったぁ~。

債券のポジションどうしようかなぁ・・・。

 

と、悩んでいる次第です。

 

やっぱり退避先はゴールドなのでしょうか?

しかしゴールドはもう一定積み立ててはいるものの既に高値だし、なにせインカムが付かないというのが好みに合いません。

これは仕組みとして仮想通貨も一緒。

 

だとすると、株価下落は許容しつつ、連続増配銘柄を長く持ち続けるのが一番か・・・。

これだと、今の投資方針と変わりないのですが(;'∀')

 

少なくともリセッションに備えて超長期債をため込むのは、もしかすると期待外れになる可能性もありますから、考え無しに国債というのはちょっと気を付けないといけませんね。