
ノルウェー人が米国製サーフボードを買わないと怒るアメリカ。
パプアニューギニア人が米国製ダウンコートを買わないと怒るアメリカ。
その国の需要に合わせて商品を供給しなければ、売れるわけがありませんが、トランプたんその辺がわからず現在激おこです。
えっとこれ、実際にノルウェーとパプアニューギニアでそんな問題が出ているなわけではないのですが、皮肉を言っています。

何を皮肉っているかというと、日本人が幅5メートルを超える悪燃費の米国車を買わないと怒るアメリカ。
これはある意味本当のことで、米国にはたくさんの日本車が輸入されるのに、日本人は米国車を買わない。
ミスタープレジデント、合衆国大統領が今日の朝
「トランプたん激おこだからねっ!
トランプたん怒らせたら、もう関税掛けちゃうんだかねっ!」
とおっしゃっていました。
しかしながら日本の道路事情を考えれば、アメ車が売れないのは当然のことで関税は関係ない。
ところがアメリカ人はこういうのがわからない。

それはアメリカの商品を見ているとわかる。
例えば、24個のLANポートを持つ商用の通信機器があり、これの大容量版として、倍の48個のLANポートを持つ同シリーズの通信機器がったりします。
日本人の感覚からすると、当然形も大きさも24ポートの機器と48ポートの機器では48ポートの機器のほうがサイズが倍あって、かかる資材も倍、その分値段も高い。
と考えます。
でもね、これ、24ポートのを買っても、48ポートのを買っても同じのが届いたりするんです。
つまり、24ポートの機器を買ったのに、48ポートのLANポートを持った筐体が届くんです。
どういうことかというと、これ、内部的に24ポート分しかライセンス付与していないか、48ポートにライセンス付与するかといったようにソフト上で制限かけて、見た目は一緒の48ポートの筐体をライセンス分で値段に差をつけて売っているんです。
24ポートを買うと、LANポートは48個ある筐体が届くけど、実際に使えるのは24個で残り24個はただの穴ってことです。
日本人の感覚からはちょっと想像できないですよね。
大きさも倍になっちゃうし、材料費も倍になっちゃう。
なんて無駄なことを、もったいないことを。
これが日本人のマジョリティーが持つ思考。
でもアメリカ人は、24ポートの機器を作る製造ラインと、48ポートの製造ラインを2ライン作ることのほうが非効率であり無駄と考えるんです。

もっとわかりやすい例。
amazonでちっちゃなちっちゃな商品、例えばUSBメモリでも買ってみると、A4サイズ位のおっきな箱に入って届いたことってありませんか?
あれも、段ボールの種類をたくさん持って管理するよりも、種類を減らしたほうが効率的という考えがもとになっています。
配送後に出るごみがどうとか、無駄に大きな段ボールの材料費、大きな段ボールで輸送用のトラックの荷台を占領すれば、その分配送量が減り、トラックの燃料が無駄に消費される、そういう考えはないわけです。
狭い国土を有効活用しようとか、限りある資源を有効活用しようと言う日本人の考えが、米国人にわかるわけがないんですよね。

お国柄なのか、かの国の人の性格?
だからかな?
米国製の機械製品(ハードウェア)ってあまりヒットしているものって思いつかない一方、サイズや資材が関係ないソフトウェアは世界で寡占状態。
これもなんとなく腑に落ちる気がしませんか?
