日本製鉄はUSS買収失敗だが・・・ | グデーリアンの投資ブログ

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トレードではなく資産運用の観点での投資ブログ。
銘柄選びや運用成績だけでなく投資に対する考え方や自分の失敗、成功談なども踏まえてお話しできればいいなと思っています。

先日から、バイデン大統領が日鉄のUSS買収を阻止との報道が流れています。

 

これによって日鉄は800億の賠償支払いの可能性が出てきます。

買収失敗はある意味大統領選挙中から織り込み始めていたことなので、今更株価下落の材料にはならないような気がしますが、800億の賠償金支払いについては織り込めていないようにも思います。

 

日鉄とUSSが共同で米国政府相手に訴訟を起こす構えのようですから、月曜に下げるなら800億の賠償と、訴訟による問題の長期化が燃料になるのではないかと思っています。

 

 

 

 

 

ただ日鉄は財務面では、4500億の現金を50%の自己資本比率で持っております。

USS社買収を成功させていた場合発生する予定だった、現地合弁解消の事業再編損2300億円が無くなりますから、賠償金800億と相殺するのなら、キャッシュ自体はむしろ短期的にはプラスになります。

 

ですから財務の問題よりも、USS買収に代わる海外(北米)進出の戦略をどう打ってくるかが、投資家の期待値になるのではないかと思っています。

 

 

 

 

 

テクニカル面では、高値からの三角持ち合いの丁度終点あたりで、実体の長い連続陽線で上にブレイク。

MACDもGCしたうえで、ボリンジャーバンドもアッパーバンドに沿って上げ始めています。

信用倍率も、半年前の高値を付けた7月の40倍から14倍程度まで改善しているので、信用買いの決済の売り圧力は以前より少ないかと思います。

 

買収失敗がネガ要因じゃないのなら、上に行きそうな形には見えますが、さて結果はどちらに行くのか楽しみです。