日経平均は、39400を何度か試して上抜けたものの跳ね返されて金曜39000円で引けました。
39400は先々週からポイントと思っていたラインなので注目していましたが、やはりこの線で攻防になりました。
今週、日経平均のEPSが若干切りあがって、PER16倍は現在39660円。
来週は39400から目線を少し上に向け、39600を抜けるかどうかを注目して見ていたいです。

米国は三指数まちまち。
ダウは頭を下げてきて、日足MACDもデッドクロスしていますので、上値が重くなるかもしれません。
しかしS&P500とNASDAQは好調で、高値更新。
チャートはどちらも綺麗です。
先週一度、VIXがGCを組みそうになりましたが、だましで否定して、現在も低いままですから、米国指数はまちまちながらも強いことが予想されます。
このままNASDAQが強ければ、日本市場は半導体関連が買われてTOPIXよりも日経平均寄与度の高い大型のグロース株が買われるかもしれません。
だとすると、高配当投資家は成績良くないかもしれませんが、考え方によっては買い場となるかもしれません。

個別の高配当株でいうと、USS買収の審査が進む日本製鉄。
対米外国投資委員会(CFIUS)による審査が、年内に完了します。
良くも悪くも買収が成立するのかの可否が決まりますから、それによっては株価が大きく動く可能性があります。
CFIUSが合法の判断をしたとしても、トランプ、バイデン両氏は日鉄によるUSS買収には反対を表明しています。
一方でトランプ氏は海外からの積極的な米国投資を呼び掛けていますから、USS買収反対というのは、極めて矛盾しています。
どこまでが本音でどこまでが建前で、どこを落としどころにするのか、注目して見ていたいと思います。
