個別銘柄【2914】JT
株価4452
■配当関連
予想EPS 前期271.7円⇒今期256.3円
一株配 194円
配当性向 75%
■割安性
PER17.37倍
PBR2.06倍
■利益率
ROE11.9
ROA6.2
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JT(日本たばこ産業)。
たばこ事業を国内外で展開する世界大手。
たばこ業界は斜陽産業に見え、実際先進国の喫煙率は年々減り続けています。
しかし、多くの国でたばこ販売は一部業者の寡占が法律で許されているため、他事業と違い、価格競争が起こりません。
そのため、売り上げ数の減少をいつでも値上げという形で補うことがでるため、事業としては安定しております。
これは、アメリカのアルトリア、フィリップモリス、イギリスのブリティッシュアメリカンタバコ(BAT)も同様のことが言えます。
配当利回りは4.36%と一見高いのですが、タバコ事業は元々高配当なため、今の利回りは大分低い状態です。
タバコ事業が高配当を維持できる理由は、他の農産物と違い、タバコの葉っぱは植えて収穫するまでに栽培の手間がかからず、品種改良のような研究開発費も不要なため、配当性向が80%以上になっても事業を維持できるからです。
なので、今のJTの配当利回りは、株価が相当上がってしまったのでこの利回りになった、と見ることができます。
実際アルトリアやフィリップモリス、BATは現在でも7~9%という高配当で、それはつまり、他社はJTのように株価が上昇していないから、ということです。(JTも以前は他社同様の配当利回りの時期がありました)
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高配当なタバコ会社は、ポートフォリオに一定組み込んでおくと、配当利回りの調整に役立ったりします。
ただJTに関しては他社と比べて株価の独歩高が続いており、利回りは相対的に低いです。
他社と比べてJTは食品や医薬品事業もコングロマリットに手掛けてはいますが、その比率は決して多くはないので、他社と比べての株価の独歩高をどう見るかは、評価の難しいところです。
また、以前はJTは株主優待の人気銘柄でしたが優待は今年度で廃止されていますから、その点もご注意ください。
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