投資をするうえで株主優待は一見してわかりやすいお得感がありますので、初心者中心に飛びつきがちなのですが、優待は貰えるが株価は下がるわ、配当金も減配されるわなんていう、いわゆる罠銘柄も多く存在します。
まずは最初に、以下に目を通していただいたうえでこの記事を読んでいただければ幸いです。
【優待】株主優待の良し悪し【桐谷さん】 | グデーリアンの投資ブログ (ameblo.jp)
●9765 オオバ
株価1124円(5/14)
■株主優待
クオカード
500株保有で1000円
1000株所有で2000円
1年以上保有でそれぞれ
500株で3000円
1000株で7000円にランクアップします。
また、1年以上保有なら
100株でも500円のクオカードがもらえます。
権利確定月5月
その他に2500株所有で11月にチョコレートの詰め合わせがもらえます。
■企業について
調査測量、計画設計、区画整理、地理情報システム等が柱の建設コンサルの時価総額170億円の小型株です。
自己資本比率67%、ROE10.6、ROA6.7、と財務、収益率も問題ありません。
配当については、20年に一度減配して以降は連続増配中です。
自衛隊敷地の業務や震災復興などの、公官庁業務については、安定した収入になるように思います。
四季報のトピック「半導体関連など産業用地の設計開発や緑地再編整備、区画整理」というのは、熊本TSMCの工場や、北海道や宮城などの半導体工場絡みだとすれば、今話題のテーマですからとても期待できそうな案件です。
※これについては四季報に「九州・中国地方で事業承継がらみのM&A模索」とあるので恐らくそうなんだろうなと思います。
■利回りについて
EPS73.1に対して配当37円なので、配当性向はほぼ50%。
長期保有で1000株7000円のクオカードと足すと、1000株の配当と合わせて42000円。
株価が1124円なので、総還元利回りは3.7%ほどになります。
■優待の継続性について
小型株なので、業績の変動は大きいのかなと思います。
今は業績は緩やかに右肩上がりですが、何かあったときにはクオカードの優待はコストメリットがないため、廃止の可能性はあるかと思います。
外国人所有割合は2.7%なので、外資からの優待廃止の圧力はあまりなさそうです。