【投資信託】インデックス解説【FANG+編】 | グデーリアンの投資ブログ

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トレードではなく資産運用の観点での投資ブログ。
銘柄選びや運用成績だけでなく投資に対する考え方や自分の失敗、成功談なども踏まえてお話しできればいいなと思っています。

新NISAで買えるファンドは、基本的には分散が効いて失敗の少ない、安定したリターンが狙えるインデックスファンドが多いです。

 

ただ、沢山登録されている新NISA対応のファンドの多くは、同じベンチマークに連動した、運用会社の違うだけのファンドばかりなことに気付くと思います。

特に、積み立て投資枠は、オルカン、S&P500、全米、DOW、NASDAQ、先進国、日経平均、TOPIX、新興国で9割くらい占めるのではないでしょうか。

これだと、自分の投資したいベンチマークの中で、信託報酬が低いものを選ぶだけの面白みのないゲームになってしまいがち。

 

 

 

 

 

そんな中で一部、一般的なインデックスよりも投資対象を絞ってハイリスクハイリターンを目指せるものがあります。

 

概要は先日こちらで書いたのですが

【AIバブル】米ビッグテック投信【乗り遅れるな】 | グデーリアンの投資ブログ (ameblo.jp)

 

今回は具体的な銘柄を挙げてご紹介したいと思います。

 

先日紹介した中に、FANG+という指数がありました。

これは、現在は米国の企業の中でもS&P500やNASDAQの上位を独走する企業10社を集めた一極集中型の指数です。

 

実はこれ、新NISAの積み立て投資枠で購入可能です。

成長投資枠でなく積み立て投資枠で買えるというのは、個別株投資をしているか、将来したい人にとっては結構重要な要素です。

 

というのも、個別株は成長投資枠でしか買えないので、投信で成長投資枠を埋めてしまうと、個別株は課税口座でしか買えなくなってしまうんですよね。

 

 

 

 

 

ですから、個別株の他、ETFなどもNISAで買っているか、または将来買いたい場合には投信は積み立て投資枠を利用して購入したいのですが、積み立て投資枠に採用される投信は色々と条件が厳しく、結果、同じようなベンチマークが投資対象の商品ばかりになってしまっているのです。

出典:どこよりも詳しい! 新NISA「つみたて投資枠」で買える投資信託の条件【金融庁取材】 | AERA dot. (アエラドット) (asahi.com)

 

そんなわけで、ハイテク系や半導体関連に集中投資で投信は、他にもあるのですが、積み立て投資枠で買えるという条件で考えると・・・

 

大和-iFreeNEXT FANG+インデックス

FANG+インデックス・オープン / 大和アセットマネジメント株式会社 (daiwa-am.co.jp)

 

ほぼこれ一択になると思います。

 

構成銘柄は、先日書いた通り

基本となるFANG

F=Facebook

A=Amazon

N=Netflix

G=Google

 

に追加して、現在は以下の6社

Microsoft

Apple

Snowflake 

Broadcom 

Tesra

Nvidia

 

の合計10社を、よくある時価総額加重平均ではなく、均等加重平均で買い付けます。

 

 

 

 

 

時価総額加重平均は、株価が上昇して時価総額が増えた銘柄の比率を上げていきます。

時価総額加重平均で有名なところでは、オルカンは米国企業の時価総額が大きいので、米国が60%を占めています。

 

それに対して均等加重平均は、10銘柄をそれぞれ10%ずつ買付け、株価上昇によって比率が15%になった銘柄があると、5%を売って、逆に時価総額が相対的に低い銘柄を買付け、常に均等で10銘柄が10%になるように調整します。

 

つまりは逆張り投資(株価が下がっている銘柄を買って、上がった売る投資方法)です。

レンジ相場の場合は、利益が出やすいという特徴はありますが、成長を続ける企業を手放して、業績の良くない企業を買うことになるので、場合によっては長期潮流に乗れない可能性もありますから、この点は注意です。

 

このリバランスは、四半期に一度行われ、その際に銘柄の入れ替えも行われます。

 

 

 

 

 

過去には、AMDが入っていたりしたこともありますし、中国企業のバイドゥ(百度)のような企業が採用されていたこともあります。

 

現在では選定基準が変わり

・情報技術

・一般消費財サービス

・コミュニケーションサービス

の3セクターに分類された米国企業から採用されるので、中国企業は採用されません。

中国企業はちょっと怖いなと思っている方も多いかと思うので、今の選定基準への変更は安心感があります。

 

セクターも3セクターに偏るので、逆金融相場、逆業績相場のような景気減速局面では大きく下げることも予想されますが、景気拡大局面では大きく上げやすいと思います。

 

過去の他指数との比較でも、かなりのパフォーマンスを示していますが、下落局面では一時的には他指数よりもかなりきつい下げ方もしていますね。

 

今の半導体、生成AIブームに乗って上昇している銘柄群ではありますから、このブームが30年、40年続くかと言えば、そこは将来は違うテーマにとってかわられる気がしますので、老後までのほったらかし投資にはなりえないと思いますが、今後数年は続くブームと考えた場合には、その間ハイテク系を全く持っていないのは、持たざるリスクにもなりえます。

 

ですから、コアはオルカンやS&P500に据えつつ、サテライトで一定割合を持つという戦略で買うのは面白い銘柄だと思います。

 

 

 

 

 

ちなみに

 

私個人としては、投資方針が元々、高配当バリュー株を個別株で購入して、配当生活を目指しているので、グロース企業(成長企業)中心のハイテク系はほとんど持っていません。

 

そのため私のポートフォリオは、グロース選好の相場環境になるといつも市場をアンダーパフォームしています。

 

いつもこれを、(ハイテク系を)持たざるリスクと思っているのですが、とはいえ値動きの安定している高配当バリュー株と比べると、ハイテク株はボラティリティが高すぎてメンタルによくなさそうですしふるい落とされそうです。

 

そこで個別株を持つよりは安定していて尚且つ業績によって四半期ごとに銘柄入れ替えをしてくれるFANG+をずっと狙っていて、今年1月の新NISAで買付が可能になったタイミングで積み立てを始めています。

 

1月の時点では42000円ほどだったのが5月現在52000円なので今のところ含み益は出ていますが、恐らくこの程度の含み益は下落相場では一気になくなるボラティリティのある銘柄ですので、その点を留意して、自分のリスク許容範囲に収まる金額の投資をしていこうと思っています。

(もちろん、最終的には下落した分以上のリターンが期待できる銘柄だと思っての投資です)