米国企業のベンチマークとしておそらくもっとも有名なS&P500は、米国企業が長期的に伸び続けている例としてよく挙げられます。
ところがこの500社のリターンは、上位5社がけん引して上げていて、この5社を除いた495社と切り分けてみると、全然伸びていないというデータがあります。
↓こんな感じですね。
でも、だからと言って、S&P500が悪いということではありません。
次に出てくるであろう優良企業も、今はこの495社の中に埋もれていて、頭角を現してから買ったのでは高値掴みになってしまいます。
それを踏まえれば、今のうちに当りも外れもまとめて大人買いする発想で買い付けるのは全然ありだと思います。
全部買っておけば、次世代のS&P5も絶対に買い漏らさない投資方法になりますから、必ず平均点を取れるわけです。
実際、20年前と今のS&P500のTOP10を見比べた時に、20年間居座れ続けているのはMicrosoftただ1社です。
なので、この500社の栄枯盛衰に機動的についていける自信がなければ、500丸ごと買っておくのは理にかなった戦略といえます。
![](https://ssl-stat.amebame.com/pub/content/9477400408/amebapick/item/picktag_autoAd_302.jpg)
ただそれでも、この上位を切り分けて考えたい。
ですよね。
ということで、成長著しい米国の巨大テック系企業(ビッグテック、ハイパーテック、ハイパーグロース)を集めて頭文字をつなぎ合わせたりして、愛称付けたりするのが流行ってます。
この走り、実は2012年ごろにGAFMAだそうです。
ん?
よく聞くあれとはなんか違いますよね?
じつはこのころは
G=Google(alphabet)
A=Amazon
F=Facebook(現META)
M=Microsoft
A=Apple
だったそうな。
このころ注目されていたのは、ネット上の個人データを管理集約して活用するプラットフォーマーだったそうで、その意味ではMicrosoftは当時他社には差をつけられていたため、次第にMを取ってGAFAと呼ばれるようなったようです。
あれあれ?AmazonってただのECサイト(ネットショッピング)じゃないの?って思ってる方、Amazonは今は巨大クラウドサービスAWSを運営していて、こちらが既に収益のメインなんです。
最近ではまたMicrosoftを足してGAFAMと呼ばれるようになりました。
Mはおしり側に引っ付いちゃいましたが、いまではこれがよく定着していますね。
![](https://ssl-stat.amebame.com/pub/content/9477400408/amebapick/item/picktag_autoAd_302.jpg)
一方で、NEXTGAFAということで、次に来るテクノロジー企業を集めるのがブームなのか、最近この手の略語が乱立するようになりました。
例えば
■MAG7(マグニフィセント7)
映画、荒野の7人の英題を元にしているそうでGAFAMにもう二つを足して
Amazon
Microsoft
Apple
Tesla
Nvidia
の7社で構成されています。
珍しく企業の頭文字をとってるわけではないですが、かっこいいネーミングですね。
![](https://ssl-stat.amebame.com/pub/content/9477400408/amebapick/item/picktag_autoAd_302.jpg)
■FANG
F=Facebook
A=Amazon
N=Netflix
G=Google
の4社の頭文字をとったものです。
こちらはモロに頭文字ですが、ファングとはこれまたかっこいい。
米国人のネーミングセンスって上手だなって思います。
FANGには派生が色々あって
Appleを追加したFAANGや、Nvidiaを追加したFANNG、最近成長エンジンが乏しいと思われているNetflixを外して、AppleとMicrosoftを入れたFAAMGなど。
もう何が何だか、よくわからなくなっています。
■FANG+
最近では+(プラス)をFANGの後ろにつけるようになりました。
実はこれ、銘柄が固定されていません。
基本となるFANG
F=Facebook
A=Amazon
N=Netflix
G=Google
に加えて、その時の業績次第で入れ替える6社を追加しましょうという発想が、+の部分になります。
今現在ではFANGの4社に加えた以下の6社
Microsoft
Apple
Snowflake
Broadcom
Tesra
Nvidia
が構成銘柄となっております。
![](https://ssl-stat.amebame.com/pub/content/9477400408/amebapick/item/picktag_autoAd_302.jpg)
最近では、これらをベンチマークとした投資信託も販売されるようになりました。
どれも投資対象が少ないため分散投資にはなりえず、シクリカルなグロース企業(景気敏感な成長企業)を集めているので、強気相場ではほかの指数をアウトパフォームして大きく伸びますが、弱気相場では逆に大きく下落します。
↓はNvidiaのチャートですが、ここ一年で大きく伸びています。
時価総額60兆円だったNvidiaは、わずか1年で180兆円になりました。
小型株が3倍になるのはままあることですが、これだけの巨大企業がわずか一年で3倍というのは、テック企業ならではです。
普通にオルカンやS&P500に投資していただけでは、この急成長は享受できませんから、なんとなく今の生成AIバブルに取り残されていく気になってしまいます。
なので、ボラが大きくリスクも高い特徴も踏まえて納得したうえで、これらハイパーテック企業へ集中投資出来る投信をサテライトとして購入するのは、はなかなか面白いかと思います。
長くなりましたので、次回はこれらに投資できる投信をご紹介してみたいと思います。
↓iFreeNEXT FANG+について書きました(5/4)
【投資信託】インデックス解説【FANG+編】 | グデーリアンの投資ブログ (ameblo.jp)
![](https://ssl-stat.amebame.com/pub/content/9477400408/amebapick/item/picktag_autoAd_302.jpg)