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投資ブログっぽく、たまには個別銘柄についても語ってみたいと思います。
【9432】NTT
株価 177.1円
■配当関連
予想EPS 15.9円
一株配 5円
配当性向 31.4%
連続増配年数 13年
配当から見た場合、無理のない配当性向で13年連続で増配をしています。
最近の株価上昇で、配当利回りは3%を切ってしまいましたが毎年の自社株買い&消却により発行株数を減らしているので、増益と相まってEPSは上昇傾向のため、配当金は今後も緩やかに増えると予想できます。
■割安性
PER11.1倍
PBR1.6倍
PERから見た場合若干割安でしょうか?
PBRは平均的かと思います。
■利益率
ROE13.6
ROA4.6
ROEは市場平均を上回りますが、ROAは若干低いです。
ただし通信事業者は莫大な設備を持つ必要があるため、ROAが低いのは致し方ないかと思います。
さて、NTTは日本を代表する通信事業者ですがIOWN構想というのを掲げて、次世代NWの構築に取り組んでいます。
NTTが一般向けにアナウンスしているのは光半導体の導入によって、消費電力が1/100になり、スマホの充電が年1回で済む。
というようなものですが、将来的にこれを実現させないといけない理由は、クリーンエネルギー化、SDGs、ESG経営で謳われるようなカーボンニュートラルだけが目的ではありません。
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昨今話題の生成AI等の高性能な半導体は日を追うごとに消費電力が大きくなっており、この先の技術的進化において電力消費がボトルネックになって、高性能化が止まってしまう恐れがあるのです。
そこにブレイクスルーをもたらすかもしれない技術が光半導体です。
現在、電気信号で行っている半導体チップ間や、半導体内部までの通信を、光信号で行おうというのがこの光半導体です。
電気信号を使わない分、文字通り電気を使用せず、電力消費時のの発熱も抑えられるため、冷却に使用するファンや空調、それに使用する電力も減らすことができるので、カーボンニュートラルと前述のボトルネックを同時に解消できる技術になりえます。
現在、エヌビディアやAMD、TSMCなど、海外の半導体メーカーの株価はまるでバブルのように上昇していますが、これらの技術が実現すれば、NTTが次世代の半導体サプライヤーになるかもしれません。
NTT、というか日本企業は過去にも、規格を開発しても世界のスタンダードにすることが出来ず、ガラパゴス化なんて言う汚名を着せられてきているので、今回もそうならないとは限りませんし、そもそも開発が成功しない可能性もあります。
とはいえ、NTTは現在の携帯事業を始めとしたストックビジネスだけでもそれなりの収益は得られています。
IOWNの光半導体の実用化目標は2030年とのことですので、長期で様子を見ながら仕込むのもありなのではないでしょうか?
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