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投資を始めるまでの背中の後押し | グデーリアン投資ブログ (ameblo.jp)
さてさて、前回、iDeCoの制度を利用すると、納税している人は投資額が全額所得控除されますよって話をしました。
所得税を給与の2割納めている人なら、iDeCoを経由して投資した額の2割が年末調整で返ってくる計算です。
(住民税を含めるともう少し増えるかも)
ですから、投資を始めた瞬間に2割勝ちの状態から始められるのがiDeCo、と思っても差し支えありません。
前回は投資したすべてを、定期預金のような元本保証の商品にすることで、年末調整時の還付が丸儲けになりますよという話をしました。
これだけで、ただ貯金するよりは資産が増えるのは間違いないのですが将来のインフレを考えると、もう少しリスクを負いつつ、元本割れはせずに資産を増やしたいところです。
インフレについては過去にこちらでも記載しています
インフレと投資について | グデーリアン投資ブログ (ameblo.jp)
では、この制度を利用しつつ、思ったように購入した投資信託の価格が伸びなかったとしても損しないやり方を考えていきましょう。
まず、iDeCoで購入できるのは、株や債券を投資対象にした元本割れリスクのある投資信託と、定期預金や保険商品といった元本保証の商品に分かれます。
投資信託は元本割れリスクのある一方で、運用がうまくいけば大きく資産を伸ばすこともできます。
逆に言えば、インフレ負けしないだけの額の利益を出したいと思えば、このリスクを多少なりと取る必要があります。
そこで、所得控除されるこの制度を利用して、還付される金額以内の額の投資信託を買い、残りは元本保証型の定期預金を買うというポートフォリオを組むというのが私の提案です。
下記を見てください。
まず左のグラフを見てください
年間10万拠出するのなら、うち2万のみ株(が対象の投資信託)を買い、残りの8万をがん本保証の定期預金を買い付けます。
これが1年後、株の分が暴落して半額になったとします。
真ん中のグラフですね。
合計で拠出した10万に対して、資産は9万になりますから
1万円の含み損が出来てしまいました。
対して元本保証の8万円部分は、当然ですが変動ありません。
ところが、年末調整で、投資元本の10万に対して2万円の還付がありますから、合計では11万円になります。
右のグラフのオレンジの部分です。
どうでしょう?
絶対に損しませんよね?
ちなみに株が50%になってしまうというのは100年に一度の暴落と言われたリーマンショック時のS&P500の下落幅です。
実際に50%下落するのはそうはなく、数年に一度株式相場に来る暴落は30%程度です。
ここでは減ることばかり書きましたが、米国株式市場は、超長期的には上昇4:下落1の割合で上下を繰り返しますから、真ん中のグラフで1万円になってしまった株は、長期的にはプラスになっていくでしょう。
どうでしょうか?
どの銘柄を買うとか、のミクロのところを考えるよりも、まずはこうやって投資に対してのロジックをしっかり持つことで、減ったらどうしよう?の恐怖を拭うことができ、それによって投資の第一歩を進められるのではないでしょうか?