今書いている麻績(おみ)神社の紐解きは、まだ途中ですが、、昨日訪れた神社も、この流れの中にあったので、その神社の記事を挟みます。
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第一話 三猿の由来と意味
●神戸町のバラ公園
●神戸町日吉神社
●「三猿」の由来は・・・
第二話 日吉神社の火祭りと、麻績神社との繋がり
●神戸(ごうど)日吉大社の火祭り
●祭主の特徴
●金幣社とは
●山王日吉祭りは、七社の祭りと、法被
**牛尾宮
**樹下宮(じゅげみや)
**大宮
**二宮
**宇佐宮
**客人宮
**三宮
第三話 根底にあるのは創造神イザナミ
●日吉神社の三重塔と、別当寺・神護寺善学院
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第一話三猿の由来と意味
[神戸町のバラ公園]
この記事を書き始めた5月3日は、ゴールデンウィーク後半のスタートの日。
とても、すがすがしい日でした。
前半は、あまり良い天気でなかったので、妻と、何処かへ行こうかと考えました。
しかし、GWは、道も混んでいるから、混雑に巻き込まれない場所で何処か良い所は無いかと考えていたら、良い場所が閃きました。
前の記事で、間違えて行けなかった神社があると書きました。
そこなら、渋滞にも巻き込まれず、訪れる人も少ないはず。
そして、妻の好きなバラの町でもあるから、私が神社へ行く事に気分を害さないと思ったのです。
その場所は、神戸町(ごうどちょう/大垣市北部)にある金幣社日吉神社です。
まずは、バラの花公園を訪れる事に。
車の窓を開け走ると、爽やかな風が入り心地良いドライブ日和でした。
木曽川に架かる橋だけは混雑していましたが、その他は快適で、神戸町(ごうど)に着きました。
バラ公園は、以前にも訪れた事があり、小さな公園ですが300品種もあり、バラ好きには、見応えのある場所なのです。
しかし、この日のバラ公園のバラの花は、まだ蕾が多く、一週間ほど早く来てしまったようです。
ネットの前日の画像では、まあまあ咲いているように見え、例年より早いとも書かれていたのです。
名古屋では、満開の様相を見せていましたが、都市部とは、やはり、少し気候がずれているようです。
それも想定にあったのですが、この地域は、日本の中で最高気温を出すこともあり、名古屋と同じだと考えたのです。
それでも、すがすがしい気候で、空は青く、山並みも美しく、妻は気分よさそうでした。
[神戸町日吉神社]
そこで、近くに三重塔のある大きな神社が在るから行こうと提案しました。
いつものように、「怪しい神社ではないの?」とは聞いてはきませんでした。
ナビで行こうとしましたが、前回間違えたように、うまく検索できないのです。
何とか訪れる事が出来ましたが、そこには、三重塔が有りませんでした。
地名が「下宮」となっていたので、間違えた事に気が付きましたが、私にとって最高のタイミングで訪れたようです。
何故なら、前日に、この地域の歴史研究会の方に、この地域の日吉神社に、神紋が「立三つ葉葵紋」の所があり、理由を尋ねていて、神戸町の日吉神社は、上と下がある事を聞いていたから「下宮」も訪れたかったのです。
妻と訪れるには、二つ廻るの事に無理があると思っていたのです。
(日吉神社下宮)
相変わらず、天気の神には好かれているように、空は青で覆われていました。
下宮にも三猿はありました。
(下宮の本殿)
狛犬がケースに入っているのは、重要文化財だからです。
日吉神社新宮も呼ばれる「上宮」の方もナビが上手く作動しませんでしたが、何とか訪れる事が出来ました。
駐車場に車を停めると直ぐに三重塔が目に入り、「やっと着いた」とホッとしたのでした。
思っていたより、荘厳で驚きました。
(上宮の三猿)
「下」も「上」も三猿がありました。
上宮(新宮)本殿
本殿前には、大きな舞殿があり、これは、本殿より舞殿を通して参道を見た景色です。
舞殿の正面上に、三猿の彫り物がありましたが、一匹、離れて配置されていました。
意味が有るのだろうか?
[「三猿」の由来は、]
比叡山の中興の祖と言われる良源大師の処世術から生まれたもので、
他人の嫌がる事、不安になる事に対して、見ざる、言わざる、聞かざるが最も大切だと言われるのです。
私が取った妻に対しての行為です。
この三猿の意味を知って、これで良かったのだと改めて思ったのです。
更に、良源大師は、それ以上に、「怒り」「恨み」「ごまかし」「悩ませる事」「ねたみ」「ものおしみ」「だます事」「へつらい」「傷つける事」「おごり」と言った「悪い心を思わざる事」が最も大切だと諭されています。
三猿を、キリスト教の三位一体と捉えると
この良源大師の10の戒めは、モーゼの十戒のようですね。
第二話へ続く