第二話
名古屋城金シャチの本当の役割
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●ストーンヘンジの語源と、日本との類似
●オークニの語源と、名古屋城の金のシャチホコ
*** 名古屋城を建設した徳川家康の北の信仰
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【ストーンヘンジの語源と、日本との類似】
前の記事では、モン・サン・ミシェルと、名古屋の日置神社からの南北のラインの傾きに注視して紐解いてきました。
今日は、モン・サン・ミシェルからの南北のライン上の遺跡の名前に、名古屋城の傾きの疑問の真実を求めました。
これが、やはり、名古屋城に重なったのです。
ストーンヘンジの語源は「石と蝶番」、縦石に横石が蝶番のように乗っかる形を表します。
鍵(蝶番)で、異界の扉を開ける事を表しているのではと、私は推測します。
夏至の沈む太陽のライン信仰を持つ古代エジプトでは、ラー神が持つ「アンク」も冥界を開ける鍵だからです。
そして、日本でも、白山神社や、ライン上の養老の御井神社も、それを思わせるように 、 冥界の境に「安久」と言う名前が付けられ、アンクと読める事が、そう思わせます。
養老の御井の神社で言えば、入り口の大鳥居(今は無い)は、普通の神社とは逆で、北にあるのです。
北に意味を持たせるかのようです。
その場所は、名古屋の日置神社からの夏至の太陽が沈むライン上にピンポイントであったのです。
ストーンヘンジと同じく日置神社を奉っていた日置部の役割も、太陽の観測であるなら、オークニの語源も重なると思われます。
【オークニの語源と、名古屋城の金のシャチホコ】
オークニの語源と言われるのが「シャチ」です。
私がこのシャチから、どう展開するのか読み解かれた方もいるのではないでしょうか?
名古屋城の金のシャチホコと重なるのです。
そう思うのには理由が3つほどあります。
①傾いた南北のラインの北の端に位置するのがオークニ諸島(スコットランド)
②日置神社に隣接する寺の摩利支天のイノシシは、北を守護すると京都ではされていた。
③日置神社から二方向のライン(夏至の太陽の沈むラインと、南北のライン)が見られ、モンサンミシェルとのラインがピッタリと重なる。(前の記事の図を参照)
日置神社を通る伏見通りの北端には徳川家康が建てた名古屋城があり、日置神社の「橘」の地名を、尾張徳川3代藩主が命名したものである事が、繋がりを感じるのです。
*** 名古屋城を建設した徳川家康の北の信仰
徳川家康は、葵紋を見ても分かるように、陰陽道の象徴的、上加茂神社の氏子です。
その上加茂神社の参道が傾いている事からも、家康が、名古屋の街の傾きを施したと思わせるのです。
橘については、2つ前の記事でも書いた様に、日蓮宗の紋で、妙見信仰が内包しています。
妙見信仰は、北の北極星を天帝とし、その天帝の乗り物が、北斗七星と言われます。
これを伏見通りに当てはめるには、無理があるように見えますが、日置神社に隣接した寺に、北を表すイノシシとペアの「摩利支天」が祀られていた事を知り、その中に秘めたものが名古屋城だと確信を持ったのです。
日置神社隣の寺
摩利支天の乗り物と言われるのが、イノシシで、
天帝=摩利支天とすると、
それらの乗り物の
北斗七星=イノシシと重なるのが見えて来ます。
日光東照宮陽明門に施された仕掛けが「北極星」である事も、おそらくミカエルと繋がるのだと思うのです。
いつもながらタイミング良く、これを書いている時、NHKの大河ドラマ「どうする家康」から、「摩利支天」と言う言葉が流れて来たのです。
家康が三方ヶ原の戦いにて武田信玄に負け、浜松城に逃げ帰り、絶望的な情況の中、信玄が病に倒れ信州に戻るシーンを映していました。
この奇跡的な危機の回避を、家康が肌身離さず懐に入れていた、戦いの神とされる摩利支天のご利益ではないかと言われていました。
ミカエルも、戦いの神と言われるのです。
京都でも、北のシンボルと言われる「妙見さん」と呼ばれる寺が、イノシシで知られる事も一致し、織田信長に縁りの地・日置と、織田家家紋のキュウリの紋の意味が、
「水で子供(=キュウリ)を守る」
と紐解いて来た事が、北斗七星の柄杓の水と重なるのです。
これらから、名古屋城天守の北の窓から見えるものに意味が有るようです。(これは第三話で)
それは、伏見の語源からも繋がり、「伏せた水が現れている」で、つまり、「泉が湧く」事を意味していると考えられます。
そうかのように、私の中学校の三の丸の前は、現在の丸の内一丁目ですが、昔は、「泉」と呼ばれていたのです。
この事から日置神社から延びる伏見通り北の端に在る名古屋城に重要な意味が秘められていると思うのです。
火炎世界からの鬼達魔物の侵入をを水で鎮める。
しかし、明智光秀が本能寺襲撃の直前に京都愛宕へ祈願に行ったことから分かるように、戦いのパワーを得るために、魔物の力を必要としていたと思われ、織田信長が牛頭天王を信奉しているかのように、牛頭天王を祀る津島天王社の紋、五つに割れたキュウリの紋を使用していました。
南の端が、熱田神宮でもあるから対極も重要な意味を持つはずなのです。
もし、これが、私の妄想であったら、こうも秘める必要はなかったのではないでしょうか。
鯱を屋根に乗せる意味は、はっきりしていません。
私の記憶では、確か、鎌倉時代の厨子の上に見られたのが初見だったと思います。
厨子とは、経典とか仏舎利などを入れる仏壇のようなものです。
それからしても、宗教的意味があるものと思われるのです。
シャチホコの現代の通説は、火災から守るです。
そうであるなら、厨子とは、関係性が見られないのです。
お寺の屋根の上に有るものは、鴟尾(しび)と言い「鳥の尻尾」なのです。
個人の家を建てるなら屋根に付けた意味が分からなくても理解できます。
それが、国の盟主が建てた城なのに明確な意味が無いのは不思議ですね。
水の生き物であるから水で城の火災を防ぐ説もありかもしれませんが、戦いでの力を誇示する大きな城に、その様な意味が込められたとも思われません。
そして、シャチが北(雄)と南(雌)に置いた意味の通説も、西の豊臣の残党に威嚇する事を避けたと言われますが、城自体が威嚇する物であるから、その様な説は私にはナンセンスと映るのです。
東西に据えたとしても、シャチは、内側を向いているから、西へは、尻を向ける形になります。
それでは威嚇にはなりません。
名古屋城のシャチホコは、金色で知られます。
目立つように造られているのなら、城の南側を基本に町を造ったのが変です。
庶民からは見えないように建造するでしょうか。
家康が、東照宮の陽明門に見られる北辰信仰を持っていたとするなら、北の天帝(=北極星)に水を掛けるかのように北斗七星の柄杓が有ることからも、北にその様な形があるから、名古屋城にシャチを施したとするのがベストな説だと思うのです。
柄杓(水)が、シャチ(水)と言う事で、北のシャチが雄であることは、北には魔界の女がいることが、陰陽整う事になると私は考えるのです。
だから、私が日置神社で出会う女性が、白山の象徴の菊と重なる様に、重陽の節句の1日前が誕生日で、閏年にその人と会う時間に雨ばかりが続いたのも、閏年で1日足し、クク(99)られ陰陽が整ったのでしょう。
また、我が家の長女の夫が、白山神社の隣の消防署に勤めるのも偶然ではないのでしょう。
京都愛宕にイザナミが祀られ、その場所が、消防の聖地である事も
不思議な力が作用しているのかもしれません。
明智光秀が祈願した愛宕も、消防士が訪れる聖地と言われるのも、今も過去も同じと言うことです。これらから、私にとっての南北に配したシャチは、ミカエルに繋がる南北のラインに意味を重ねたのではないかと私は考えるのです。
それは、ミカエルの御神徳が
戦いと、消防士に力を与えるとされるからです。
それを知った時、私はとても驚たのでした。
シャチホコのトリビアで、城の屋根に最初に載せたのは、織田信長
が建てた安土城だと言われるのです。
織田信長が、ここでも繋がっているのです。
やはり、白山のイザナミを指し示しているようです。
【名古屋城まで繋がる運河と、シャチ】
伏見通りと同じく「熱田神宮」から、「名古屋城」まで運河が通っています。
昔、日置神社の南側まで境内があった元興寺が、この運河に面した場所に在りました。
藤原鎌足の生まれた奈良の明日香村に在る日本最古の飛鳥寺の流れを汲む同名の元興寺と繋がる伝説を持ちます。
この寺は、一時期、尾張国の国分寺であったと言われます。
もしそうであるなら、時代は離れますが、尾張徳川家にも宗教的影響があったのではないでしょうか?
何故、そう思うのかは、この寺の伝説に、金のシャチホコに繋がる話があるからです。
それは、屋根の上に有る金のニワトリが水面に映った話で、
熱田神宮の近くにも同じような話があり、それは、元興寺のニワトリでは無く、
名古屋城の金のシャチホコだったのです。
その場所に、名古屋城のシャチホコを見て、旅人などが、詠んだ唄が残っています。
「宮の浜(熱田)には、魚が寄らぬ、金のシャチホコ陽に光る」と。
ここは、現在、伏見通りと並行して、名古屋城までの運河が流れます。
2000年頃、不思議な事に、この狭い運河に大きなシャチが迷い込んだ事がありました。
有り得ない出来事でした。
偶然にも、その時、名古屋港水族館では、シャチ展示が計画されていたのです。
この時、末娘は異常なほど、このシャチを見に行きたがっていたのを覚えています。
末娘は、こういう出来事に、積極的に行動を起こすタイプではないので、違和感があったのです。
今思うと、この娘が産んだ子供に聖ミカエルの特徴を名前を付けた事から、運命を今、感じるのです。
ここまで読まれて、この私の説を受け入れなかった方も、第三話を読んで頂くと誰がこの不思議なパズルのピースを埋め込んだのか分かってくると思います。
続く