絵本「道しるべ」を出版したわけ | 絵本で、安心して気持ちが話せる「場づくり」の担い手を育む

絵本で、安心して気持ちが話せる「場づくり」の担い手を育む

~絵本で、安心して気持ちが話せる場づくりの担い手を育む~
NSプロジェクト代表
絵本道®マイスター
更家 なおこ

東日本大震災直後からの絵本活動で

一番深くこころが動いたのが

「自分の気持ちを話せる場所がない」こと

誰もが哀しみと苦しみを抱える中で

みなさんがこうおっしゃいました

 

「うちはまだいいので、もっと他の大変な方の

ところに行ってあげてください」

 

このままでは、みんな胸の中の苦しみがあふれて

とんでもないことになってしまう

私は強い危機感を感じました

 

気持ちが話せる絵本を創ろう

話せなくても、絵の場面を押さえるだけで

絵本が代わりに気持ちを語るような

そんな物語を創ろう

主人公はくま

こころの引き出しを 

開けようか どうしようか 迷っているところから

物語が はじまります

 

くまが話せない分、寄り添いながらくまと

共にいるのが小さなラインくん

ラストシーンでは

くまが「小さな希望の灯り」を見つめます

ずっと出版できなくてカラーコピーで

仮設住宅を周った日々・・・

2014年夏、ようやく出版記念会を

開くことができました

東京 神楽坂

関西の私が 福島南相馬の友人と共に

トークイベントを兼ねて・・・

いつの間にかたくさんの仲間が集まってくれて

いろいろあったけれど

12年続いたのは この日があったからかな

その後、地元神戸の企業研修に

この絵本の主題を取入れて

共に福島に向かいました

色んなことを 思い出しながら

これからの活動について

思いを馳せています