STRATOVARIUS VISIONS
1997年リリース 6作目
北欧パワーメタル(フィンランド)
曲リスト
- Black Diamond
- Kiss Of Judas
- Forever Free
- Before The Winter
- Legions
- Abyss Of Your Eyes
- Holy Light
- Paradise
- Coming Home
- Visions (Southern Cross)
- Black Diamond (Demo Version)
- Uncertainty (Live Version)
- 4th Reich (live)
フィンランドを代表するパワーメタルバンドの6作目。
8作目「INFINITE」同様このバンドの代表作であり、最高傑作として挙げられる名盤だ。
このバンドを代表する名曲「Black Diamond」収録。
アメリカのラウド系メタル系サイトのLOUDWIREによる「最も偉大なパワーメタル・アルバム TOP25」の6位にも選ばれており、このアルバムをきっかけに日本や欧州での人気を獲得した。
前作「EPISODE」からイェンス・ヨハンソン(Key)、ヨルグ・マイケル(Dr)という名手が加入し、演奏力やサウンドが向上したことでバンドは全盛期に突入した。
今作からインフィニットまでが、ティモ・トルキ(Gt)在籍時代で一番脂が乗っていた頃だと思う。
日本盤のみ1曲目と2曲目の曲順が逆になっている。
どちらもシングルカットされた曲だ。
ティモ・コティペルト(Vo)の澄み渡るハイトーンもアルバムの雰囲気にマッチしている。
1曲目「Black Diamond」はチェンバロのイントロから始まる哀愁漂う疾走曲。
このバンドの代表曲であり、ライブのアンコールでも定番の曲だ。
メロスピ好きでこの曲を知らない人はいないだろう。
2曲目より、この曲の方がインパクトが強いので曲順を変えたのは正解だろう。
3曲目「Forever Free」はヨルグのパワフルなドラムとサビが爽快な疾走メロスピ曲だ。
4曲目「Before The Winter」は北欧特有の冷たさと哀愁を感じられるバラードだ。
7曲目「Holy Light」はネオクラシカルな疾走インスト曲だ。
8曲目「Paradise」はキャッチャーでポップな感じがする疾走曲だ。
9曲目「Coming Home」は4曲目同様、コティぺルトの繊細な歌唱が儚く、叙情性が漂う名バラードだ。
イントロのアコースティックギターが北欧メタル特有の哀愁を感じさせる。
10曲目「Visions (Southern Cross)」は16世紀フランスの占星術師ノストラダムスの諸世紀をテーマにした10分超えの大作だ。
10分もあるプログレッシブな曲だが、聞いてて飽きさせない構成となっている。
ノストラダムスの予言を引用したナレーションが入っているのも壮大な雰囲気を感じさせる。
トルキは96年2月のプロモーション来日時、新解釈された諸世紀の最新版を片時も離さず持っていたという。
ボーナストラックの12曲目は5作目「EPISODE」から「Uncertainty」のライブ版。
ボーナストラックの13曲目は3作目「DREAMSPACE」から「4th Reich」のライブ版だ。
今作は楽曲がキャッチャーでバラエティに富んでおり捨て曲がない傑作アルバムだ。
メロスピ好きにもストラトヴァリウス初心者にもオススメの一枚だ。
ちなみにこのアルバムのリリース後、日本のHR/HM専門誌『BURRN!』とトルキの間で騒動があった。
好きな曲ベスト3
Black Diamond
Paradise
Coming Home