鳴海周平の 「こころとからだの健幸タイム」 -476ページ目

先人たちの智恵に学ぶ



新刊『あなたに贈る食の玉手箱』(ワニ・プラス刊)より
対談コーナーの一部を、数回に分けて紹介します。

今回紹介するテーマは「先人たちの智恵に学ぶ」です。


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星澤 食事の前の「いただきます」にも、こころを調える効果があると思います。
ふだん何氣なく使っているかもしれませんが、この言葉には、料理を作ってくれた人、
食材を生産してくれた人、自然の恵みに対する感謝の氣持ちが込められています。
言葉には力がありますから、私たちが「いただきます」と言うたびに、
先人たちがこのひと言に込めた想いを実感することができるように思うんです。

鳴海 日本仏教では、食事の前に「五観の偈(げ)」という祈りの言葉を唱えるそうです。

・ この食事ができあがるまでに関わった人たちと自然の恵みに感謝。
・ 自分はこの食事をいただく資格があるのか。それだけ人の役に立っているのか。
・ 食材を好き嫌いするような、愚かな思いを持ってはいないだろうか。
・ この食事のおかげで、我が心身は健康を保つことができる。ありがたい。
・ この食事をいただく目的は、自らの天命をまっとうするために他ならない。

という意味の、5つの言葉です。(宗派によって解釈の異なる場合があります)
「いただきます」というひと言には、こうした想いがすべて詰まっているのでしょうね。

星澤 たったの6文字にそれだけの意味が含まれている。とても奥の深い言葉ですね。
先人たちの智恵は「身土不二」という言葉にも凝縮されています。
からだと土地は一体だから、その土地で採れた食べものがもっともなじむようにできている。
その土地の伝統食こそが、健康・長寿の秘訣であることを訓えてくれています。
地場の旬のものを口に入れた時に感じる、何ともいえない安心感は、
こころとからだが喜んでいる証拠ですよね。

鳴海 先生も私も、北海道生まれの北海道育ちですから、
だいたい好みのものが似ていますよね。
食事をご一緒させていただいても、阿吽の呼吸で通じちゃう(笑)。

星澤 この間の「山菜の煮浸し」も美味しかったですね。
北海道米の日本酒も。
……あら、なんだかお腹が空いてきちゃったわ(笑)。

鳴海 (笑)北海道の食べものは、世界的にも人気が高いですよね。
全国でおこなわれる物産展は、どこに行ってもダントツナンバー1だそうです。

星澤 なんといっても、自給率200%を誇る日本の食料基地ですからね。
私も、道外へ出かけるたびに北海道の素晴らしさを実感しています。
交通手段が発達して、他所の食べものが簡単に入手できるようになりましたが、
やはり望ましいのは自分が住んでいる土地で採れた旬の食べもの。
他所の名物をいただくのは、物産展の頻度くらいがちょうどいいですね(笑)。

鳴海 イギリス発祥の「フードマイレージ」は、
なるべく近くで採れたものを消費することが環境にもやさしい、という考え方です。
日本でいう「地産地消」ですね。
江戸時代は今のように流通が発達していませんでしたから、
住んでいる周囲5~10kmの範囲で採れるものばかりを食べていたと思います。
それでも、栄養素が足りないことが原因で風土病が発生したという文献はほとんど見当たりません。
これは、栄養的にもまったく問題がなかったということでしょう。
むしろ、本来地場で消費するものを加工して流通にのせてしまう弊害の方が大きいのではないでしょうか。

星澤 おっしゃるとおりだと思います。
せっかく先人たちが遺してくれた尊い訓えを活かさない手はありません。
日本の自給率は現在40%をきっていますから、先ずは自給率をアップさせる工夫を地域ごとに考える。
国は、そうした体制をバックアップすることがたいせつだし、
消費者も地産地消をこころがけることで、少しずつでも理想の食に近づけていく必要があると思います。


(次回へ続きます)


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参考文献『あなたに贈る食の玉手箱』(ワニ・プラス) 星澤幸子・鳴海周平 著




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