鳴海周平の 「こころとからだの健幸タイム」 -419ページ目

からだと言葉とこころは、つながっている


1724年、ドイツの貧しい馬具匠の家に一人の男の子が生まれました。

生まれつきからだが弱く、
大きな頭に薄っぺらな胸というからだつきも本人を悩ませたようです。

息づかいは常に荒く、
いつも「苦しい、苦しい」という言葉を口ぐせにしていました。

いちばん可愛がってくれた母親が十三歳の時に亡くなり、
その後は父親が男手ひとつでこの子を育て上げますが、
貧しさのためなかなか医者にかかることができません。

数年後、十七歳となった少年は、
ようやく村に巡回で訪れた医師に診てもらうことができましたが、
診察の結果は希望に満ちたものではありませんでした。


「残念だが、君の病気は現代医学では治せない。
 からだは本当に辛いだろう。
 しかし君は、こころまで病んでいるわけではないはずだ。
 君も辛いだろうが、お父さんはもっと辛いのではないかな?
 そこで、一つ提案だが、これからは周りの人たちだけでも辛い思いをさせないように、
 辛いとか、苦しいという言葉を、口に出さないようにしてみてはどうだろうか?」

症状そのものが改善されなかったことに落胆した少年でしたが、
今までの自分を振り返ってみて、自分の言葉が
家族にも辛い思いをさせていたことに氣付きました。

「たしかに、自分の朝いちばんの言葉は、
 辛いとか苦しいとかいう言葉ばかりだ。
 お父さんにもずいぶん辛い思いをさせてしまっていたんだな……。
 よし、今日からは、家族に心配をかけさせないためにも、愚痴は言わないことにしよう。」


 こうして、ふだんの言葉遣いを明るく前向きなものへと変えた少年に、
 やがて少しずつ変化が訪れます。

「自分はいったい、いつまで生きられるんだろうか・・・」
 という、今までの消極的な思いから
「辛い症状の方に意識を向けずに、健康なこころの方を向いて生きよう。」
 という前向きな氣持ちに変わっていったのです。


言葉遣いが変わったことで、氣持ちまで前向きになった少年は、
からだの具合も少しずつよくなり、
ついに、地元のケーニヒスベルク大学に進学を果たします。


その頃、世の中では「生命機械説」が主流となっていました。

「人間は機械のように部品が連なってできていて、
 こころは脳の作用に過ぎない」というこの説に、少年は疑問を持ちます。

「もし、この説が本当なら、今こんなからだで生きている僕は
 いったい何なのだろう?よし、このからだで試してみよう。」

そう思い立った少年は、朝早くから深夜まで勉強に励み、
周囲の学生たちよりもハードな毎日を過ごすことで、
この「生命機械説」をくつがえしました。


その後、少年はケーニヒスベルク大学の総長となり、
偉大な哲学者・カントとして後世に名を遺す活躍をすることになります。

そして、当時としてはたいへんな長寿である
七十九歳という生涯をまっとうしたのです。

まさに、カントの人生そのものが「生命力の偉大さを示す証」
と言えるのではないでしょうか。


カントの人生は
「こころがからだを動かしている」ということを私たちに教えてくれています。


そして、その礎には
「言葉(口ぐせ)がこころの方向性を決める」という法則があります。

言葉とこころとからだは、すべてつながっているのです。


「人間は、こころを通して、超自然的な何らかの力によって生かされている」 カント



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