マーチニスモ エンジンブロー!(MN-CT第2戦) | モータースポーツ室日記2024

職業不詳

時間さえあれば

船堀の競艇場へと

通うその姿に たがわぬ この男性こそ

昭和の走り屋氏 (年齢不明)

スーパーへ行けば

近所の主婦に 避けられ

散歩中の 犬には

必ず吠えられてしまうという

昭和氏

実は 前回の

MN-CT マーチクラスの

ウイナーなのです

我らが アイドル

マーチニスモ界の 貴公子

マーチニスモ王子に

異常なまでの 対抗心を 燃やし

前回の 袖ヶ浦では

見事な逆転劇で 溜飲を下げた 昭和氏は

続く 筑波戦でも

完膚なきまでに 王子を 破ろうと

虎視眈々と

最速の座を 狙っていたのでした

そして 迎えた

MN-CT第2戦 筑波

王子は

昭和の走り屋 対策として

NPC東京ドライビングレッスンに参加

柳田選手との

濃密なレッスンの 時間を過ごし

ドライビングに 自信を付けていた

マーチニスモ王子は

タイヤを 暖めたのちに

タイムアタックすべく

コースに 戻っていきます

しかし ここで 彼は

衝撃的な 光景を 目にしてしまいます

 

4周目

 

最高速度に乗り

アタックに 入った時

前方を 走行する

昭和の走り屋氏が

なんと  シフトミスからの

オーバーレブ

そのまま ストレートで

失速してしまい エンジンストップ

誰もが 分かる

エンジンブローでした

マーチニスモ王子は

昭和の走り屋氏を 横目で見ながら

そのまま ホームストレートを 駆け抜け

この日の ベストを 叩き出しました

しかし 王子は

その翌周には ピットイン

ここから 更に・・というところでの

王子の ピットインでしたので

なにか あったのかと

心配になった ピットクルーでしたが

王子が 言ったのは

昭和さん 大丈夫ですか という言葉でした

そこからの 王子の走りは

どこか バランスを 崩していきました

柳田選手との レッスンの

一番大切な事さえ 飛んでしまった彼は

この日

あの 4周目以上の

タイムを 更新する事が出来なかったのです

 

ピットに 戻ると

立てないほどに 憔悴しきっていた

昭和氏に 優しく タオルを差し出す 王子

そんな 王子の 優しさに触れ

更に 泣き崩れた

昭和の走り屋氏だったのでした

歓喜に沸く

MN-CTの 参加者たち

今日は こんな走りだった

ここを ミスしたけれど

満足いった 結果だったと

あちらこちらで

仲間同士が 集まり

笑い声で 溢れていた ピットで

2人の 間だけには

違う時間が 流れていた様な 気がしました

 

普段は 憎まれ口を 叩き

王子と みんなから呼ばれ

誰からも 愛される 

彼の 敵として存在する事でしか

王子に対する 愛情表現が出来ない

不器用な 昭和氏の事を

誰よりも 理解していたのは

王子だったんでしょう

 

参加している誰よりも

ドライビングテクニックを 持ち

知識も豊富だった 昭和の走り屋氏

限界を 突破していくのには

年齢は 関係なく

等しく すべての人に

同じ条件が 課されます

何もしない事は

何も成長しないと いう事です

 

王子が

誰からも 愛されているように

昭和の走り屋氏も

誰からも 愛されている事を

復活した その時に

知る事が 出来ると思います

 

そして 誰よりも

昭和氏の 復活を 

待ち望んでいる 王子の為にも

頑張って欲しいです

 

MN-CTに 不可欠な

昭和の走り屋氏

 

その復活を

参加者全員で 待っていますよ!