私と母と「不妊」の関係 | NPO法人Fine ~現在・過去・未来の不妊体験者を支援する会~スタッフブログ

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スタッフは、全員が『不妊体験者』です。

こんにちは!Fineメンバーのkaoです

皆さんは、自分の親や周囲の人に不妊のことを話していますか?

私は一昨年に不妊当事者として、不妊をテーマにしたドキュメンタリー映画
「幸せのカタチ」を製作しました。

なかなか語られることがない不妊当事者の思い。。
だからこそ、誤解されてしまったり、不妊への理解が深まらないことを実感して、
自らの悩みや正直な思いを元に不妊を経験した人たちをカメラで撮影させてもらい、
その胸の内を聞かせてもらいました。

私自身、身近である実の母親には何度も不妊について話しましたが、
自然に私を授かった母に、不妊の私の気持ちを理解してもらうのは難しく、
私も段々と不妊について話す事が少なくなっていきました。

自分が体験していないことを理解することは、確かに難しいことだろうと思ったから
です。


完成した映画を観てもらう時も、ただ娘が作った作品として観てもらえればいいと
思っていました。
しかし、映画を観た後、母の口から出て来た言葉は意外なものでした。

「なんだか涙が出そうになったよ。うまく言えないけど、すごくよかった」

とても驚きました。
普段は冷静で、映画などを観てもほとんど泣いたりすることのない母からそんな
言葉が出てくるとは思っていなかったからです。

それからは、母は不妊に関心を持ってくれるようになりました。
不妊の特集した番組を見つけたら観るようになり、世の中に不妊で悩む人が沢山いる
ことを改めて意識するようになりました。

映画の中のどの部分が母をそうさせたのかはわかりません。
もしかしたら、自分の娘以外の人の不妊体験を第三者の立場から聞く事によって
落ち着いて不妊のことを考えることができたのかもしれません。
そして、私にはわからない母だけの理解しやすいポイントがあったのだろうと思い
ました。

人の感じ方はその人それぞれ。
感情移入するポイントも、理解するポイントも違うもの。

複雑な気持ちを説明するのは大変なこと。
でも、映画をきっかけにして立場の違う人とも歩み寄って語り合うことができるの
ではないかと思うと、とても嬉しくなりました。

立場を超えて語り合う。
不妊の気持ちも肩の力を抜いて話せる。

考えるとワクワクします
早くそんな世の中になりますように

不妊ドキュメンタリー映画「幸せのカタチ」を全国で上映したい!語りあいたい!
クラウドファンディングサービスREADYFOR?(レディーフォー)にて、
「家族のカタチ・幸せのカタチ」~はぐくもうプロジェクト~【はぐプロ】がスタート
https://readyfor.jp/projects/npofine


「幸せのカタチ」予告編動画もご覧下さい
左側サイドバーにあります





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